定着から放浪へ 放浪から定着へ

アラスカ、ニュージーランド、タスマニアなどの自転車の旅、そのほか愛知奥三河のことなどについて書いています。

体感するということ - More you run, More you know -

ダモンデトレイルから新しいイベントが立ち上がった。 「More you run, More you know」 それが新しいイベントの名前。 イベントのページにはこうある 【Event concept】「走るほどに知る」をコンセプトに速さでも順位でもない、自分のためのランニングチャ…

三原山の風景 - キャンプツーリングday4 -

夜明け前に目が覚める。テントの外はまだ暗い。外でガサガサ音がするが、ULの若者が朝のバスに乗って三原山に行く、と言っていたので、早めの食事をしているのだろう。 私はテントの中で今回の旅で初めて日記を書いていた。今回は毎晩疲れて寝てしまっていた…

風の伊豆大島 - キャンプツーリングday3 -

夜明け前に起きて、テントから半身出してコーヒーを淹れる。疲れているのに早起きしたのは熱海から9時10分発の高速船に乗り、伊豆大島に行くためだ。 自転車を高速船に乗せるには輪行状態にしなくてはならない。伊東市の東側に位置する汐吹キャンプ場から熱…

伊豆半島を北へ - キャンプツーリングday2 -

朝になると雨は止んでいた。 風が吹き続けていたのかテントはよく乾いている。濡れたテントを朝から撤収しないといけないと覚悟していたので、これはありがたかった。意外と面倒なのだ。 ただこの後、この風が一日のライドにどのぐらい影響があるのか、向か…

伊豆半島へ - キャンプツーリングday1 -

7時9分の豊橋駅発熱海行き普通電車は私が乗り込んだときにはほとんど満席だった。 輪行バッグを出入口近くの壁に立てかけ、ストラップで固定すると空いた席に滑り込む。 みんなどこまで行くのだろう。若者のグループからお年寄りまでたくさんいる。 そんな乗…

秘境駅を巡る② - 飯田線輪行 -

昼食の後、県道へ出ると道は下り基調。 勢いよく県道を下っていくが、私はブレーキをかけた。ガードレールの遥か向こうに対岸の谷と山々が雄大に広がる景色が広がる。美しい伊那谷の風景。 ああ、ここは前に来たところだ。 あのとき、反対側から上ってきて、…

秘境駅を巡る① - 飯田線輪行 -

まだ暗い夜明け前の豊橋駅でバラした自転車を広げた輪行袋に納めていく。 輪行袋はホイールを収めるポケットが付いているタイプで嵩張るが自転車を入れるのは容易だ。私は10分ほどで作業を終えた。 その場を離れる前に周囲を確認する。工具や外したペダルを…

焚き火とキャンプと - 鯖街道ツーリング -

カフェを出て再び小入峠からの道、針畑川沿のルートを南下していく。 時間は午後4時を過ぎている。日暮れ前にキャンプ場に着いておきたいところだ。暗いところでテントを張るのは骨が折れる。焦る気持ちを抑えながら川沿いの下り基調の道を流していく。 針畑…

鯖街道針畑越え - 小入峠をめざして -

昼ご飯でやや食べ過ぎた感は否めないが、いざ目的地の小入峠を目指す。 ※小入峠は「おにゅう峠」と平仮名表記が一般的のようだが、文章にすると読みにくいので漢字表記で記載する。 JR東小浜駅の前の道を南に真っ直ぐ進む。約19キロで峠のようだ。時間は午後…

キャンプツーリングへ - 若狭湾-

数年前から行きたいと思っていた峠がある。 福井県と滋賀県にまたがる小入(おにゅう)峠だ。 ある日、いつもお世話になっているGlocalbikeにあった日本の絶景の類の写真集をパラパラと見ていた時に、その紅葉の美しさに目を奪われた。 小入峠がどこにあるか…

昔の習慣 - 南信州へ -

誕生日に一日有休を取った。 特に予定はない。 少し遠くまで自転車に乗ろうかとも考えたが、 最近、一人で蕎麦を食べに行っていないな、と思い、小旅行に出ることにした。 子供が生まれる前、私はよく一人で蕎麦を食べに遠くに出掛けていたものだ。 飯山、小…

縁側を抜ける風 - とうえい自転車さんぽ体験会 -

丘に立つ旧家の縁側に腰を下ろすと、すっーと心地よい涼しい風が通り抜けた。 そのまま出された冷たいお茶をいただくと、私の口から「ああ」と声が漏れた。 なんという素晴らしい時間だろう。 ******** 東栄町観光まちづくり協会の伊藤拓真くんから…

キャンプの後は作手を巡り

遠くから朝を告げる放送が聞こえて目が覚めた。テントを出て伸びをする。時間を確認すると六時だ。 まずはコーヒーを淹れるためにお湯を沸かす。 それと同時に焚き火を起こす。 いつも家族でキャンプすると私が最初に起きて、次に早起きの長女が起きてくる。…

キャンプから奥三河を巡る

毎年、長野にキャンプに行くのが我が家の恒例行事だが、今年はこんな状況であるので家族で遠出は避けている。どこか近場でキャンプができないかと思っていたところ、新城市にある「やまびこの丘」でキャンプすることを思いついた。ここはイベントや食事では…

次女との休日

今回のブログは私と次女のある二日間の記録という個人的な内容なので関心のない方はスルーして欲しい。 しかも書いたら長くなってしまった。 ************** シルバーウィークの後半、長女と長男は妻とともに「風の自然学校」のキャンプに参加を決めていた。…

水軍の入江 - 2020冬キャンプ -

大学時代の友人であるツネオから「年末年始でたまには子供抜きでキャンプして、山でも歩かないか」と誘いがあった。 春の異動から心のゆとりがなく、誘われた当初は準備などを考えると面倒だな、という思いが先に浮かび、あまり乗り気ではなかった。 しかし…

さよなら、私のヒーロー

私の大切な人がこの世を去った。 ロングライドの巨匠、石原さんだ。 正直まだ、私は混乱している。あの人の笑顔が何度も脳裏をよぎり、まるで現実感がない。 石原さんは親友であり、時に父であり、そして間違いなく、もっとも身近にいた等身大のヒーローだっ…

水窪から無人駅を巡る - 飯田線輪行ライド -

下りの風が冷たい。全く急に寒くなったものだ。 ホウジ峠を降りていくと城西地区の国道152号にぶつかる。そのまま国道で北に上がっていく。水窪までは数キロだった。 水窪橋の交差点で止まり、ケンタが昼ご飯の店を調べてくれた。水窪橋の横に立派なもみじと…

富士山を望む場所 - 甲州・富士山ソロキャンプツーリング -

昨夜の喧騒が嘘のように朝のキャンプ場は静かだった。私は寝袋から出て、テントのジッパーを開けた。周囲のテントとあまり離れておらず、荷物の中からコーヒーセットを探す音が妙に大きく聞こえる。まあ夜遅くまで騒いでいたようだし、朝が早くて多少音を出…

四尾連湖から富士五湖へ - 甲州・富士山ソロキャンプツーリング -

前回のブログで話が飛んでしまったが、旅の続きの話をしたい。 ************** 早朝、テントが明るくなって自然と目が覚める。テントから這い出して、四尾連湖を見る。朝の四尾連湖は張り詰めた朝の空気に包まれている。空は素晴らしい快晴だ。 コーヒーをた…

ブドウ畑の風景 - 甲州・富士山ソロキャンプツーリング -

ローカル食堂を堪能した私は国道を離れ、釜無川の左岸の谷を走る道へ出て南下した。今回の旅のガイドブックにしている『ツーリングマップル』のオススメルートに乗ったのだ。『ツーリングマップル』はバイクツーリング用のガイドブックだが、車の少なく走り…

甲州へ - 甲州・富士山ソロキャンプツーリング2019-

昔の旅のブログを書いていて、ある日友人から「海外で出会った人が今何しているか気になるなら、会いに行けばいいじゃないか。」と言われた。今は仕事も家庭もあり、昔のように明日死んでも仕方がないような暮らしをしている訳でもなく、おいそれとは海外に…

新たな旅 Tasmaniaへ 2008年12月11日~12日

アラスカの旅からおよそ2年半。私は再び旅に出ることにした。どこに行くべきか、いや、どこに行きたいか。行き地場所はたくさんある。北欧、カナダ、アラスカ、ニュージーランド、アイルランド、モロッコ、タスマニア、パタゴニア、キューバ・・・あげれば切…

帰国  2006年8月19日~20日

スワードからアンカレッジに戻り、いよいよ帰国となった。街が動き出す時間を考えながらキッチンで朝食を作る。日本から持ち込んだタラコスパのソースが残っていたので朝からタラコスパを作って食べた。前回ニュージーランドを旅したときに無性にタラコスパ…

スワード 余韻の旅 2006年8月18日

雨の一日だった。幸いキャンプ場を出るまではあまり降られることなく助かった。雨の中、濡れたテントを撤収する作業は本当に大変である。濡れたテントは畳みにくいうえ、その作業だけでずぶ濡れになるのは必至だ。 また、それで一日が始まるとなるとその日の…

リス、ブラックベア、白頭鷲  2006年8月17日

朝目覚めると、外は曇り模様。テントを畳むとキャンプ場のオーナーの家の玄関を叩いた。昨日の夜、食料の入ったバッグを預けたのだ。 私営のキャンプ場でクマが出る恐れがあるところで ソフトシェルのテントで泊る場合は当たり前のことだ。 食料の入ったバッ…

キーナイ半島の自然 2006年8月16日

北極海を離れてからずっと天気が悪かった。雨は降ったり止んだりを繰り返した。 一説には帰国まで断続的に続いたこの雨は日本からの影響という説があるが定かではない。 雨の中、ベトベトのままテントを撤収。朝からいい気持ちはしない。帰国の時にもこのス…

Alaska Railroad 2006年8月15日

旅のスタート、アンカレッジまで戻ることになった。帰国までの数日間、キーナイ半島で過ごすためだ。フェアバンクスからアンカレッジまではアラスカ鉄道で移動することに決めた。バスと飛行機という手段もあったが、 ニュージーランドから帰国する際、南島の…

再会と出会い 2006年8月13日~14日

Fairbanksに滞在した二日間、記録がほとんど残っていない。あいまいな記憶を探りながら書くことにする。:::::::::::::::朝早く、渡辺さんはネーチャーイメージの牧栄さんに連れられて旅立って行った。良い旅を。渡辺さんはこのあと壮絶な旅を…

北極圏からの離脱 ‐ 再びGo Northへ 2006年8月12日

寝不足のまま、朝を迎えた。 朝食が7時までということで早起きは辛かったが、レストランで朝食を済ませる。 食事はビュッフェスタイルだった。あまり食欲はなかったが一応食べた。 このホテルは石油採掘関係の労働者が多く使うらしく、 通路など至るところに…