定着から放浪へ 放浪から定着へ

アラスカ、ニュージーランド、タスマニアなどの自転車の旅、そのほか愛知奥三河のことなどについて書いています。

cycling

石巻山を望む場所 - Glocalbike -

雨上がりのライドは爽快だったが、濡れた路面からの水飛沫を浴びてバイクがよく汚れた。 ライド後、汚れたバイクをお世話になっている自転車店「Glocalbike」に持ち込んだ。 「Glocalbike」は3000円から洗車サービスがあり、フレーム、ホイールから駆動系ま…

春の香り - 奥三河ライド -

前日の雨は朝には上り、日中は気温が上がるようだ。ダモンデの仲間に誘われて奥三河の花の名所を巡りながら、3月3日にオープンしたばかりという設楽町のベーグル屋さん「ベーグルSan」を目指し、ロードバイクに乗ることになった。 前日の雨が空気中の水蒸気…

東栄町に出会う時間 - とうえいサイクルガイドツアー -

「いいね、ブランコに乗ってるおっさん二人、とても画になるよ」 私は無邪気にブランコに乗る友人たちを茶化しながら、青空の向こうにそびえる明神山を見つめた。眼下には東栄町の集落が見える。 東栄町は自転車でも家族の小旅行でもしばしば訪れるが、こん…

サドルの高さ - Toyohashi Ride with GPS -

予定のない休日の朝、遅い朝食を食べながら 「今日、自転車乗りたい人!」と子供達に聞くと 「はい!」と長女が元気よく手を挙げた。 他の子供達は新しいおもちゃで遊びたいらしく、自転車という気分ではないようだ。 そんなわけで私は長女と二人でツーリン…

白倉峡 -ライド天竜 -

「白倉峡って行ったことあります?」 ある日、職場で会ったタツマくんに週末、一緒にライドに行かないか誘うとそう訊ねられた。 「知らないな。」私は記憶の糸を手繰るが全く思い当たる場所がない。タツマくんによれば、天竜二俣の北に位置する紅葉の名所ら…

古刹 - ライド新城 -

その日は梅雨時期にあって、朝から天気は晴れだった。車で出かける予定があったが、午前中、新城市方面にライドに行くことにした。 紫陽花の季節なので、せっかくなら紫陽花を見に行こうと決めた。奥三河で紫陽花というと、設楽町の平山地区、新城市の四谷千…

原田橋へ - 天竜•奥三河ライド -

設楽町神田まで来るともう昼を回っていた。 神田にはダモンデクルーが流行らせたインスタスポットがあるが、そこでの撮影もそこそこに東栄町に向かって走り出した。みんなお腹が空いてきたのだ。 神田から川沿いに東に進むと東栄町の月地区に出る。そこまで…

さよなら、私のヒーロー

私の大切な人がこの世を去った。 ロングライドの巨匠、石原さんだ。 正直まだ、私は混乱している。あの人の笑顔が何度も脳裏をよぎり、まるで現実感がない。 石原さんは親友であり、時に父であり、そして間違いなく、もっとも身近にいた等身大のヒーローだっ…

ホームステイ day3 -cycling NewZealand -

寝袋のジッパーを開ける。ここまではいつもの朝だ。だが、そこはまた女の子のベッドの上。もちろん安定のソロである。 アニータの家に来てもう3日目である。 ホントにいいのだろうか? 午前中はルティアが自転車はもう乗らないからと、帰国に向けた自転車の…

Arthur’s Pass -cycling NewZealand -

グレイマウスから先の旅のプランは東海岸にある南島最大都市、クライストチャーチで北島で一時共に旅をしたルティアと合流し、クライストチャーチ周辺を回ることになっていた。 北島でルティアと別れた後、彼女と時々メールをやり取りしていた。まだスマホの…

晩餐のロブスターテール - cycling NewZealand -

美しい夕日を堪能した次の日、キャンプ場でマウンテンバイクとテントのメンテナンスをした。 キャンプ場の受付で古新聞をもらい、汚れたチェーンを拭く。伸びているようだったので一コマ短くした。ワイヤー類も一通りオイルをさし、ワイヤーを張り直すと変速…

新たな旅 Tasmaniaへ 2008年12月11日~12日

アラスカの旅からおよそ2年半。私は再び旅に出ることにした。どこに行くべきか、いや、どこに行きたいか。行き地場所はたくさんある。北欧、カナダ、アラスカ、ニュージーランド、アイルランド、モロッコ、タスマニア、パタゴニア、キューバ・・・あげれば切…

帰国  2006年8月19日~20日

スワードからアンカレッジに戻り、いよいよ帰国となった。街が動き出す時間を考えながらキッチンで朝食を作る。日本から持ち込んだタラコスパのソースが残っていたので朝からタラコスパを作って食べた。前回ニュージーランドを旅したときに無性にタラコスパ…

スワード 余韻の旅 2006年8月18日

雨の一日だった。幸いキャンプ場を出るまではあまり降られることなく助かった。雨の中、濡れたテントを撤収する作業は本当に大変である。濡れたテントは畳みにくいうえ、その作業だけでずぶ濡れになるのは必至だ。 また、それで一日が始まるとなるとその日の…

リス、ブラックベア、白頭鷲  2006年8月17日

朝目覚めると、外は曇り模様。テントを畳むとキャンプ場のオーナーの家の玄関を叩いた。昨日の夜、食料の入ったバッグを預けたのだ。 私営のキャンプ場でクマが出る恐れがあるところで ソフトシェルのテントで泊る場合は当たり前のことだ。 食料の入ったバッ…

キーナイ半島の自然 2006年8月16日

北極海を離れてからずっと天気が悪かった。雨は降ったり止んだりを繰り返した。 一説には帰国まで断続的に続いたこの雨は日本からの影響という説があるが定かではない。 雨の中、ベトベトのままテントを撤収。朝からいい気持ちはしない。帰国の時にもこのス…

Alaska Railroad 2006年8月15日

旅のスタート、アンカレッジまで戻ることになった。帰国までの数日間、キーナイ半島で過ごすためだ。フェアバンクスからアンカレッジまではアラスカ鉄道で移動することに決めた。バスと飛行機という手段もあったが、 ニュージーランドから帰国する際、南島の…

再会と出会い 2006年8月13日~14日

Fairbanksに滞在した二日間、記録がほとんど残っていない。あいまいな記憶を探りながら書くことにする。:::::::::::::::朝早く、渡辺さんはネーチャーイメージの牧栄さんに連れられて旅立って行った。良い旅を。渡辺さんはこのあと壮絶な旅を…

北極圏からの離脱 ‐ 再びGo Northへ 2006年8月12日

寝不足のまま、朝を迎えた。 朝食が7時までということで早起きは辛かったが、レストランで朝食を済ませる。 食事はビュッフェスタイルだった。あまり食欲はなかったが一応食べた。 このホテルは石油採掘関係の労働者が多く使うらしく、 通路など至るところに…

北極の街 2006年8月11日

オランダ人サイクリスト、アリーとレオの部屋で一泊させてもらい、パブリックスペースで日記を書いて時間を過ごしていた。 オランダ人サイクリスト、レオ。デッドホースを散策していた。 午後からプルドーベイツアーに行くのだ。 ダルトンハイウェイの終点で…

ここが世界の果てならば 2006年8月10日

ダルトンハィウェイ、マイルポスト332 北極海のデッドホースまであと、82マイル。 「今日が最後だ。」 いつものようにパンを焼き、珈琲を淹れる。 地図を眺め、どこで休憩をとるか、大まかな予定を立てる。 もっとも、予定通りにいった試しなどなかったが。 …

始まりの風景 2006年8月9日

朝、昨夜同様寒いであろうと思いながら意を決してテントの外へ出ると昨日あれほど強かった風は止み、野営地を暖かい朝日が包んだ。厳しかった寒さがうそのようだ。寒いには寒いのだが、そこに厳しさはない。やさしい極北の朝。 コーヒーを淹れ、『Milepost』…

己の身の程 Atigun Pass 2006年8月8日

ワイズマンの宿で朝食を食べながら、宿泊者ノートを眺めていると日本のTVクルーの書き込みがあった。 迎えた晴れた朝への喜びとこれから出会うだろう素晴らしい景色に期待を膨らませる内容だった。 今朝の天気は晴れ。私もまさに同じ気持ちだ。 今日はどこま…

雨のWiseman 2006年8月7日

「こんにちは、予約の人ね。オフィスはこっちよ。」 カリブーの角がたくさん架かったゲートを抜けると 建て増しをしているログハウスから女性が声をかけてきた。 「雨が降る前に着いて良かったわね。」女性の後をついてログハウスに入る。中は家族だろうか、…

Fairbanks,Go North Hostel  2006年8月1日

昨夜、居心地のいいキッチンでのんびりしていると子供が日本語を習っているという一家と仲良くなった。「あいうえお」から始まっていろいろ訊かれる。一家は父親、母親と女の子が二人。しばらくするとニュージーランドからきたバイク乗りのジョッシュも加わ…

Denali 2006年7月28日

キャントウィルをのんびり出発。 この日はデナリ国立公園を横切る。 デナリ付近まで順調に進む。 20マイルほど進んだところで川沿いの小奇麗なロッジがあったので立ち寄った。 まだ昼食には早かったが、テラスが気持ちよさそうなレストランがあったので入る…

2006年7月26日 Byers Lake

テントから這い出すと外は快晴だった。まさに昨日の雨が嘘のような晴れ模様だ。キャンプ場を流れる川が目に眩しい。 昨日は天気もいまいちで気分も乗らなかったが、今日は楽しんで走れるだろう。調子に乗ってキャンプ場の風景をデジカメで写真を撮っていたが…

2006年7月25日 an American cafe

アラスカに来る前からアンカレッジからはParks Hwyを北上し、まずはアラスカ中部の都市フェアバンクスを目指すことに決めていた。アンカレッジからフェアバンクスをつなぐParks Hwyは2つの都市を結ぶ主要なハイウェイである。途中、マッキンリー山で有名な…