定着から放浪へ 放浪から定着へ

自転車の旅、そのほかの旅について書いています。

Great Oyster Bay  2008年12月16日

禁酒して2日。薬のおかげもあり、体調も良くなる。
天気もよさそうだ。
これなら自転車に乗るのも楽しいだろう。

朝、トリアブアナ出発。
キャンプ場のオーナーはとてもいい人たちだった。出発のとき、礼を言う。



どこへ向かうのかと聞かれたので、フレシネ半島へ行くと答えると、オーナー夫妻の旦那さんが、「ナインマイルビーチの先からバイクフェリーがある」と電話番号教えてくれた。

私はこれから東海岸を北上し、その名の通り半円状になったグレイトオイスターベイを回り、その南端にあるフレシネ半島まで行く予定だ。


地図がないとイメージが湧かないと思うのでこちらを見てほしい。


ナインマイルビーチはスワンシーという街から弓なりに伸びる半島で
一見するとフレシネ半島とつながっているように見えるが、実際はわずかに切れており、
スワンシーから陸路で行こうとするとかなり大回りを強いられるが、フェリーがあるならとても楽ができる。



トリアブアナを後にし、タスマンハイウェイを北へ。


天気がとてもよく、ときおり雲が出て曇ってしまうことがあったが、走りやすかった。


 



調子がよかったので、歌を歌ったり叫んだりした。
とにかく、晴れの中走ることができるのが嬉しくてきもちよかった。


途中、景色のいいところで休憩。

 


海の見える高台でチキンラーメンを作り、フルーツを食べた。
久しぶりのピクニックな昼食。何年振りだろう。

アラスカやニュージーランドではよくこうして、景色のいいところで昼食を食べたものだ。






その後は順調に進むが、いまいち距離が伸びない。
日頃の練習不足を呪うが、自業自得である。
旅をしているうちに、またよく走れるようになるだろうということにしておく。


牧場の横で発見。何なんだろう。

 

こういう平坦な道ならどこまでも行ける気がする



 

旅先では印象的な木の写真をよく撮る

 

タスマニアの道端にはよくハリネズミがいる



Spiky Bridge 1864に建設された橋  
橋の上から

 



スワンシーの街が近づいた頃、「Kates berry farm」の看板が見えた。

ベリーファーム。いいねぇ。行くしかないでしょ。
タスマンハイウェイから横道に入っていく。


つい日本の感覚で、看板からベリーファームまでハイウェイからすぐかと思ったら
ハイウェイから結構な距離とアップダウン。
道の舗装はじきになくなり、道は土がむき出しになった。
たぶんハイウェイからベリーファームまで1キロくらいあったのではないだろうか。



視界が開ける。
ベリーファームが見えた。



ベリーファームは丘一面にベリー類が栽培されており、丘の上に小さな建物があった。


 

 

 

 

 
 
 
 

ジャムなどを扱うカフェである。

 
つい半年前までカフェで雇われ店長をやっていた私は甘いものに目がない。


ウキウキして自転車を置き、入り口へ。
建物の入り口で中から出てきた年配の女性が
「ベリーのアイスが最高よ!たったの5ドルだし」とウインクした。

いやいや、他にもいいものがあるかもしれない、と思ったが、
気持ちはもうアイスに流れていた。

 



「Kates berry farm」にはアイスを始め、ジャム、マーマレード、チョコレートにベリーを添えたワッフルがあり、それぞれがショーケースに綺麗に並んでいた。

 

 

 


これはイカン…全部食べたい。
だか、金はないし、旅を始めて数日で荷物を増やすわけにもいかない。

悩んだ末、やはりアイスにした。

アイスはトリプルで5ドル。400円しないくらいか。


上からブルーベリー、ワイルドベリー、ラズベリー



4種類のベリーから3種類選ぶ。これも迷った。

本当においしかった。それぞれのベリー味が楽しめ大満足だ。
入り口で出会ったマダムに感謝した。


ここはまた来たい。でも次はレンタカーでいいな。

「Kates berry farm」を後にしてスワンシーに向かう。



スワンシーの街に入ったころから雨が降り出す。


スワンシーでは少し土産物屋を見たぐらいだ。

公衆電話から例のバイクフェリーに電話する。何度か電話してやっと繋がる。
15ドルで乗せてくれるそうだ。


ナインマイルビーチの先で待ち合わせになった。
ここまでのペースが遅かったので、2時間後に行く、と伝えると
「今どこにいるの?スワンシー?なら1時間半 もあれば大丈夫」と言われてしまい、
1時間半後に半島の先で待ち合わせとなった。

結局、ナインマイルビーチまではすぐに行けたが、
道路からビーチに出る道が見つけられず、着いたのはギリギリの時間だった。


何もないビーチ。
雨がしとしとと降り続く中、私は対岸に目を凝らした。
小さな桟橋が見えるが、フェリーの姿はない。

そうだ、ビーチに着いたら合図しろって言っていたな。
ていうか合図って、なんだ?

とりあえず、私は対岸の桟橋に向かって手を振り、叫んだ。


合図が見えたのか、どうなのかわからないが、
桟橋に横付けした車が小さなアルミボートを下ろし始めた。

バスフィッシングに使いそうなボートである。


「フェリーって言ったよな。あれ、か?」
 キツネにつままれたようにボーっと見ていると、あっというまにボートがついた。

ボートは自転車がやっと乗るサイズだ。


乗っていた初老のオッサンに
「そら、早く靴を脱いで、自転車載せるんだ、ほら」となぜか急かされて自転車を積み、
ボートはすぐに出発した。

ほんのわずかな時間で半島を横切り、対岸の桟橋に到着。

桟橋には男性の奥さんだろうか、初老の女性が傘をさして待っていた。
自転車をボートから下ろすと、奥さんがタオルをくれ、足を拭き、靴をはく。

その間に、男性のほうはさっさとボートを車に積み、そのまま行ってしまった。
奥さんはコールズベイの街の地図をくれ、メインロードまでの行き方とバックパッカーの場所を教えてくれた。
支払いをすると、奥さんはくるくると丸めた紙幣を取りだし、お釣りをくれた。


 きっとトリアブアナのキャンプ場のオーナーに協力してもらい、
内緒でやっている商売なんだろう。そそくさした感じとか、胡散臭い感じが笑えた。

このバイクフェリーを使いたいと言う人がいるかもしれないので電話番号を書いておく。
62570239 (←タスマニア州内からかけること)

この電話番号は、かの『lonely planet』 にすら載っていない情報だ。


コールズベイではビールを2本購入し、そのまま街を抜ける。
今日はフレシネ国定公園内のユースホステルに泊る予定だ。

コールズベイを抜け、フレシネ国立公園のビジターセンターに向かう。

タスマニア東海岸に多い赤い岩。苔類らしい


ここでタスマニア島の国立公園のパスを購入するのだ。
タスマニアには数多くの国立公園があり、中に入るのにパスが必要である。
この先、いくつの国立公園に行くかわからないが、
サイクリストなどの一人旅をするい人向けのバックパッカーズパスを購入した。

ここで、ユースホステルのことを聞くと、
ユースは一般的なそれとは違い、建物があるだけのどちらかというと山小屋に近いものらしい。しかも、予約はホバートのビジターセンターでしか本当は出来ないらしい。

なんてことだ。。

困った私を見かねて、ビジターセンターの女性は特別にユースを取ってくれた。
ありがたい。 だが、ユースの鍵はコールズベイのバックパッカーにあるという。


コールズベイに戻る。

バックパッカーでチェックインの手続きをし、ユースのキーをもらう。

再び、ビジターセンターを越え、ユースに向かうが地図の場所へ行ってもそれらしい建物が見当たらない。どこだろう。


周辺をウロウロしたが、全くわからない。
あたりが暗くなってきた。


諦めて、一旦コールズベイのバックパッカーに戻る。
もう、なにやってるんだろう。

再びバックパッカーに戻ると、オフィスはしまっていたが、中にいた若い女性が助けてくれた。
ユースまでだれかに送らせると言ってくれたが、結局バックパッカーに泊めてくれることになった。


助かった。


本来であればユースとバックパッカーの差額を支払わなくてはならないが、
「あぁ、いいよ。君はラッキーだね。」と言って、部屋のキーをくれた。

ほんとに感謝してもしきれない。それと同時に自分のラッキーが少し怖くなってきた。



バックパッカーのシャワールームに向かうと、知っている顔がいた。

ホバートで会ったヒロキくんだ。

「あ、島田さんじゃないですか!どうしたんですか!」
事情を話し、食事を済ませたらビールを飲もうということになった。

「ビールいくらでした?どこで買えます?」とヒロキくん。

私はヒロキくんにリカーストアの場所を教え、
 「2本で5.4ドルだった。一番安のくれって言ったら出てきたよ」と伝えた。

「おぉ、なるほど!おれもそう言って買ってきますね!」ヒロキくんはそういうと出て行った。



キッチンで私の旅の定番、フジッリのパスタを茹で、刻んだオニオンとツナをソースと合わせて夕食する。スパゲティはバッグの中でバキバキに折れてしまうのでねじねじフジッリがいい。


ナイスガイのヒロキくん


夕食後、ヒロキくんとビールを飲みながら長々と話す。
彼はこれからタスマニア北中部の都市、ロンセストンへ行くという。

彼と話しながら、ふと、あぁ旅をいているな、と思った。



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