ビシュノーを出発。
ビシュノーの街のはずれで車に轢かれたのだろう、
ペチャンコになったフェアリーペンギンが道路上に横たわっており、
かなりのショックを受けた。タスマニアで初めて見たペンギンがこんな姿とは。。
道はこの数日を思うと比較的平坦な道だ。
速度はそこそこ出ているはずだが、期待したほどは進んでいな気がする。
空から少しずつ雲が減っていく。
海がよく見える。
日が高くなってだいぶ暑くなってきた。
夏のタスマニア来て、「暑い」と思えるのは初めてではないだろうか。
海岸に降りられそうな場所がったので、自転車を置いて海に向かう。
気がつけば、そのまま海に入って水浴びをしていた。
気分爽快。
そういえば、今は夏のはずなのにタスマニアに来てから夏らしいことはしていなかったな。
海からあがると、ドロップハンドルのfeltのバイクが置いてあった。
近くを探すと40歳ぐらいの男がいた。
彼はサンフランシスコ出身で、タスマニア北部のデボンポートから
南部のホバートまで行くらしい。
こういうパターンのサイクリストが割と多いな。
タスマニアの大きな空港は南部のホバートと北部のロンセストン、デボンポートの3か所ぐらいしかないから、ロンセストンorデボンポートから入ってホバートまで行く、というのは理にかなっている。
また、これは後になって分かることだが、気候が安定しているのはこの東海岸なのである。
西は雨が降り止まない地域が多いのだ。
海岸線沿いに見つけた家。とても素敵な家に見えた。どんな朝日が見えるのだろう |
ハイウェイのA3とA4の分岐で休憩。
腹が減ってきたので、 昨日の夕食の際に夕食と一緒に作ったベーコンサンドを食べることにする。
コーヒーを淹れるついでにパンに挟んだベーコンを温めなおした。
思ったより悪くない。
タスマニアは日本のようにコンビニがそこらじゅうにあるわけではないし、
街から街までも50キロから80キロぐらいある場合がほとんどだ。
街も規模によっては集落、というレベルでカフェもなく、雑貨屋一軒だけ、
というケースもある。
こうして軽食を用意しておくのはニュージーランドを旅して以来、定番の方法だ。
食料自体は一応数日分持ってはいるが、
昼食で昼食でわざわざパスタをゆでたりするのは面倒だし、
かといってすぐ食べられるようなものがないと
食事の出来る街まで急ぐ気持ちが出てきたりするので、
私はこのやり方が一番いいと思っている。もちろん、前日にゆとりがあれば、だが。
分岐では右に行っても左に行っても今日の目的地、セントヘレンズまでは行けるのだが、
コースのキツさと景色などを考え、右の海沿いのルートを選択した。
海岸沿いのアップダウンをゆっくり走り、今日の目的地、セントへレンズの手前の小さな街スキャマンダーで、先日に続きベリーファームの看板を見つけたので、立ち寄ることにした。
ベリーファームは比較的街の中にあって、敷地に入ったが建物があるだけで、畑は見えなかった。奥に畑があるようだ。
建物の前には二匹の犬が気だるそうに寝そべっていた。そんな彼らがとても幸せそうに見えて、少し羨ましくなった。
建物に入る。
中にはカフェスペースとガラス戸の向こうにベリーの畑が見えた。
年配の感じのいい女性が中から出てきた。
オススメというパンケーキとコーヒーを注文した。
ここは客がピッキングをすることも出来るようだ。日本人らしき客も見えた。
外のテラスが気持ち良さそうなので、テラスの席に移動する。テーブルの下に犬が寝ていたので「ちょっとお邪魔するよ」と声をかけた。
店の女性がパンケーキとコーヒーを持ってきてくれる。
パンケーキはパンケーキというよりクレープのようだった。下にイチゴやラズベリーがたくさん入っており、横にアイスと生クリームが添えられており、本当に美味しかった。
タスマニアくんだりまで来た甲斐があるというものだ。
コーヒーも美味しく、全く動く気配のない犬たちを見ながら、しばらく日記を書いた
ちなみにこのベリーファーム。
http://www.eurekafarm.net/cubecart4.4.5/index.php
ベリーファームからはまたアップダウンの連続。こういうのも少し慣れてきた気がする。
橋を越えると今日の目的地、セントへレンズだ。
セントへレンズはタスマニアの東海岸の北にある比較的大きな街で、とても明るい街だ。
海が光る街の入り口の海沿いの公園に吸い寄せらていく。
なんて素敵なところなんだろう。
眩しい街だ。
iサイト(観光インフォメーション)で街の地図をもらい、ユースホステルの場所を確認した。
午後3時過ぎの早い時間でユースに人がいるか心配だったが、呼び鈴を鳴らすと若いお兄ちゃんが出てきてくれた。
明日は一日、ビナロングベイというところを見に行って、またセントヘレンズ予定なので2泊お願いした。
ユースはなかなか広々としており、キッチンも広く、庭もあってあたりの宿ではないだろうか。
ユースホステルの外観。普通の家のようだ。 |
ドミトリーのベッドは下段を確保できた。荷物を置いて、シャワーを浴びる。
早い時間に着いたおかげで洗濯も出来た。
服のにおいが海外の洗剤になってきた。毎度のことだ。
洗濯物を庭の物干し竿干し、(もっとも物干し竿といってもワイヤーが張ってあるだけなのだが)、昔NZのバックパッカーで拝借したワイヤー用の洗濯バサミで留めた。
さて、食料の買い出しに行こう。
そろそろ米が食べたいな。
もうすぐクリスマス。クリスマスでもキャンプ場がやっているか心配なった |
街に戻ってスーパーでチキンのミンチや卵、米や果物などいろいろ買う。
宿に滞在するときは宿のキッチン用品が使えるので料理がしやすくて助かる。
卵も2,3日で使うと思えば買えるのもいい。
最後にビールを二日分買い、ユースに戻った。
ユースのキッチンで米を炊く。
少し吹きこぼれてしまったが、うまく炊けたのではないだろうか。
お皿に山盛り盛ってトリそぼろご飯にした。
二本目 |