定着から放浪へ 放浪から定着へ

アラスカ、ニュージーランド、タスマニアなどの自転車の旅、そのほか愛知奥三河のことなどについて書いています。

2019-01-01から1年間の記事一覧

2019を振り返る

ブログでわざわざこういうこと書くことをしたことはないが、家族と大晦日の食卓を囲み、妻、子供たちから今年の振り返りを聞くうちに自分でも思うことがあったので少しだけ書くことにする。 我が家の大晦日は毎年、鴨鍋からの鴨蕎麦で年越し蕎麦にする。あと…

土曜日の朝 - ライド新城 -

この前の土曜日の朝、お世話になっているバイクショップ「glocalbike bike」の土曜日走行会に参加した。 グローカルバイクが毎週土曜日に走行会を開催してくれるおかげで、家族も土曜日の午前は私は自転車に乗る、というのが普通になっている。 私は一人で走…

さよなら、私のヒーロー

私の大切な人がこの世を去った。 ロングライドの巨匠、石原さんだ。 正直まだ、私は混乱している。あの人の笑顔が何度も脳裏をよぎり、まるで現実感がない。 石原さんは親友であり、時に父であり、そして間違いなく、もっとも身近にいた等身大のヒーローだっ…

The sense of wonder - 秋の奥三河 -

毎週土曜日、私がお世話になっているバイクショップ「glocalbike」では開店前の午前中にお客さんを集めてロードバイクで2、3時間程度の走行会を開催している。私は時間の許す限り参加しているが、雨天時は中止だし、最近は都合の合わないことも多くて今回、…

作手高原 - ライド新城 -

友人のタツマくんがライドに誘ってくれた。最近は一人では積極的にライドにいかないので、誘ってくれる仲間がいることは全くありがたいことだ。 いつものように行先は奥三河。 ダモンデメンバーでライドをするときの定番ルートは、新城市内スタート、旧田口…

水窪から無人駅を巡る - 飯田線輪行ライド -

下りの風が冷たい。全く急に寒くなったものだ。 ホウジ峠を降りていくと城西地区の国道152号にぶつかる。そのまま国道で北に上がっていく。水窪までは数キロだった。 水窪橋の交差点で止まり、ケンタが昼ご飯の店を調べてくれた。水窪橋の横に立派なもみじと…

ホウジ峠へ - 飯田線輪行ライド -

今年の奥三河の紅葉は遅い、という。 週末一日使って奥三河へライドに行こうか考えていたが、紅葉を楽しもうと思うと奥三河もかなり北に上がる必要がある。どうしようか迷っていたところ、「紅葉サイクリングに行きませんか。」と自転車仲間のケンタから誘い…

人の集うところ - ヤングキャッスル -

奥三河の玄関口、新城市に「ヤングキャッスル」というところがある。元々カレーが名物の純喫茶だが、先代のオーナーが体調を崩して店をたたみ、最近になって先代の親戚であるダモンデの山田さんが新たに店を始めた。 新しくなったヤングキャッスルは、ダモン…

山粧の市 サンソウノイチ - 秋の奥三河 -

暑かった10月が終わると急に涼しくなって突然秋が来たような感じだ。今回、鳳来寺山の表参道で「山粧の市」という骨董やクラフトなどの店が出るイベントがあるいうことで出かけることにした。 予定では家族で出かけるはずだったが、子供たちが風邪っぽい様子…

富士山を望む場所 - 甲州・富士山ソロキャンプツーリング -

昨夜の喧騒が嘘のように朝のキャンプ場は静かだった。私は寝袋から出て、テントのジッパーを開けた。周囲のテントとあまり離れておらず、荷物の中からコーヒーセットを探す音が妙に大きく聞こえる。まあ夜遅くまで騒いでいたようだし、朝が早くて多少音を出…

四尾連湖から富士五湖へ - 甲州・富士山ソロキャンプツーリング -

前回のブログで話が飛んでしまったが、旅の続きの話をしたい。 ************** 早朝、テントが明るくなって自然と目が覚める。テントから這い出して、四尾連湖を見る。朝の四尾連湖は張り詰めた朝の空気に包まれている。空は素晴らしい快晴だ。 コーヒーをた…

2019 DAMONDE TRAIL Autumn - スタッフレポート -

今回のブログは一旦旅の話から離れ、週末開催されたイベントのお話。やや関係者向けの内容ですのであらかじめご了承いただきたい。 新城市県民の森で春と秋に開催されているトレイルランニングレース「ダモンデトレイル」。今年6年目を迎えるこの大会は今回1…

ブドウ畑の風景 - 甲州・富士山ソロキャンプツーリング -

ローカル食堂を堪能した私は国道を離れ、釜無川の左岸の谷を走る道へ出て南下した。今回の旅のガイドブックにしている『ツーリングマップル』のオススメルートに乗ったのだ。『ツーリングマップル』はバイクツーリング用のガイドブックだが、車の少なく走り…

甲州へ - 甲州・富士山ソロキャンプツーリング2019-

昔の旅のブログを書いていて、ある日友人から「海外で出会った人が今何しているか気になるなら、会いに行けばいいじゃないか。」と言われた。今は仕事も家庭もあり、昔のように明日死んでも仕方がないような暮らしをしている訳でもなく、おいそれとは海外に…

PEDAL MARK - ライド新城 -

週末、小学校3年生になる長女と新城市で開催されたサイクルフォトロゲイニング「PEDAL MARK」という自転車のイベントに参加した。 奥三河の玄関口である新城市は長篠設楽原の戦いなど、歴史的な街として知られているが、最近はスポーツによる地域振興に力を…

旧田口鉄道跡 - 奥三河ツーリング-

このブログでは長いこと旅の記録を書いてきたが、私の過去の大きな旅の話はあらかた書いたので、これからは国内の旅の話や自転車で走ったことなどを書きたいと思う。 私が住む地域は愛知県の東側のエリアで東三河と呼ばれる地域だ。私は休日になると、ロード…

春の空 -cycling NewZealand -

雨のハーストはモノクロの印象しかない。 私は西海岸果てのハーストの街から、最寄りの空港があるQueenstownに向かうバスに乗り込んだ。 バスのことはほとんど覚えていない。はじめは「ここを走る予定だったんだな。」とぼーっと雨に濡れる景色を見ていたと…

訃報 -cycling NewZealand -

雨のハーストを朝から出歩くでもなく、ゆっくり起きて、朝食を食べる。 ユースに置いてある読めるわけでもない英語の本を手にとったり日記を書いたりして過ごす。 インターネットを使いたかったが、タダではないので午後の楽しみに取っておいた。 午後になり…

西海岸の果て -cycling NewZealand -

四月になった。 フォックスグレイシャーの朝は雨かと思っていたが、幸い晴れていた。 前日キッチンで見かけたじいさんが「いい天気で何よりだ」と声をかけてくれた。ここのキャンプ場はなぜか年配の人が多く、リラックス出来てよかった。若い人が多いとその…

二つの氷河- cycling NewZealand -

Whataroaという街に着いて、バーガーを待ちながら日記を書いていた。 ハリハリからワタロアまでは二時間弱で到着した。悪くないペースだろう。Mt.ヘラクレスという強そうな地名があったが、走ってみれば大したことはなかった。途中のワタロア川の水の色が不…

Hokitika Harihari -cycling NewZealand -

コーヒー豆を買い忘れたことに気がついたのはグレイマウスを出るときだった。 次の街であるHokitikaまで行けば買えるだろうとわざわざ戻るのをやめた。北島であった無駄にはしゃいでる日本人の男にホキティカは西海岸では比較的物価が安い、と言っていたのを…

トランツアルパイン鉄道 - cycling NewZealand-

アニータとルティアに見送られて、アニータの家を後にした。 前に北島で別れた時に言っていたが、しんみりしたのは嫌い、という通り、ルティアとの別れはあっさりしたものだった。 ルティアには「あなたは黒い服が多いから、もっと目立つようにしないと車に…

ホームステイ day4 -cycling NewZealand -

ルティアがもう食料をあまり持っていない、というので、私が持っている食料で朝食を用意した。 バッグのなかで変形したトーストにハチミツを塗り、シナモンをかける。もちろんいつものように豆から淹れたコーヒーを添える。 「あなたのコーヒーはいつもreal …

Akaroa - cycling NewZealand -

ジェルダリンのバックパッカーを後にして、ルティアと私はクライストチャーチの南東にあるバンクス半島に向かう。テカポ湖からまたわざわざクライストチャーチに近い半島に戻るのはルティアが両方行きたいと希望したからである。ルティアは帰国間際だし、私…

さよなら岬 - cycling NewZealand -

ルティアと私はレイクテカポに車で向かっていた。 街と街の間のカフェ兼雑貨屋で休憩をとる。 ルティアはいつものようにトーストサンドとカプチーノ、 私はマフィンとコーヒー、ニュージーランドで言うところの"long black" である。席について店を見回すと…

Lake Tekapo -cycling NewZealand -

ルティアとの旅が始まった。 アニータに空港近くのレンタカー店まで送ってもらい、レンタカーを借りた我々は南に向かった。 行き先はテカポ湖。 クライストチャーチから南西に約 240キロのところにある。 今は星空の聖地として有名なところだが、当時は湖と…

ホームステイ day3 -cycling NewZealand -

寝袋のジッパーを開ける。ここまではいつもの朝だ。だが、そこはまた女の子のベッドの上。もちろん安定のソロである。 アニータの家に来てもう3日目である。 ホントにいいのだろうか? 午前中はルティアが自転車はもう乗らないからと、帰国に向けた自転車の…

ホームステイday2 -cycling NewZealand -

朝、腕時計のアラームが鳴り、ふかふかのベッドの上で目を覚ます。 ここはレイとアニータの家だ。 さらに言うとこの家にホームステイしているチャイニーズガールのベッドの上である。もっと言えば、残念ながらベッドの上には私一人である。 どうしてこんなこ…

アニータとレイ - cycling NewZealand -

Dear Shima I arrived in Christchurch today and I can stay in my friends place. It's near to the city center. Please call me under the phone number: 〇〇〇〇. You can also leave a message on the answering machine. See you soon.Luzia これが…

クライストチャーチ - cycling in NewZealand -

一日雨の中を走り続けクライストチャーチにたどり着いた。 南島最大都市であるクライストチャーチ。郊外から中心部に近づくにつれ、建物が増えてくるが、あまり背の高い建物がない。土地が広いから上に伸ばす必要がないのだろう。 久しぶりに都会と実感した…