定着から放浪へ 放浪から定着へ

アラスカ、ニュージーランド、タスマニアなどの自転車の旅、そのほか愛知奥三河のことなどについて書いています。

Cantwell RV Park 2006年7月27日

 

この日はほとんど走りぱなしだったらしい。
あまり日記に記録がない。
写真を中心にお送りする。

Byers lakeを後にして、ひたすら北に向かう。

天気は快晴。緩い登りが続く。
暑いので半袖のレーサージャージとレーサーパンツで走る。


車で行き違う多くの人が
すれ違いざま、追い抜きざまに手を振ってくれる。
私も手を振って答える。
こういうささやかなエールはずっと旅の励みだった。



ハイウェイの脇に生えるアラスカンコットン    



 

 

 

この二日間に比べればアップダウンのあるコースで比較的変化があったが
基本的にはまっすぐな道で疲れた。

途中、デナリを一望する公園に出る。

 

 

 

 

 
 

 

 

 

 

デナリを一望するビューポイントで
このミューズリーのパワーバー食べやすくて美味しかった    
 
 
道はしばらく谷の上を行く。
 
 

 

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山が近くなって川の幅は小さく、深さは浅くなってきた。

 




Igloo風の不思議な建物を通過。以前は店だったようだ。
 
 

 

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アンカレッジからようやく200マイル(約320キロ)


アンカレッジから200マイルを過ぎ、 Middle Fork Riverを越える。
壮大さと美しさに息をのんだ。

ペダルを踏むたびに流れていく風景がなんだが惜しかった。

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途中、Broad Passという峠があったようだが、看板もなく、よくわからなった。
アラスカ鉄道を横切ったところで地図を確認すると
峠はそれより前であるようだったからどうやら越えてしまったようだ。

それから1時間ほどで
この日の目的地、Cantwellにたどり着いた。
アンカレッジから210マイル。

腹が減って仕方がないので食事のできるところへ入った。
PACOというミートパイのようなものを揚げたものを食べる。

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サワークリームとトマトソースが添えらていた。

おいしかった。

そして一緒に頼んだコーヒーは相変わらず薄い。
クリームにシロップの入ったポーションをくわえて飲む。
甘いコーヒーが疲れた体に沁みる。

近くのストアで酒がないか聞くと数マイル西のほうにいかないと売っていないらしい。
ビールが飲みたいところだったが手持ちのウィスキーで我慢だ。
ポストカードを買って店を出た。


キャンプ場に向かう。
アラスカもそうだが、私が行った海外の街にはほとんどキャンプ場があった。
もちろん、事前にガイドブックでキャンプ場の有無は確認するがだいたいある。
当然、街のはずれにあることが多いが、
アンカレッジの宿のように宿の庭でテントで安く泊まらせてくれるケースも結構ある。

この日泊まったCantwell RV Parkはとにかく広大だった。
空もキャンプ場も広い。日本の倍は長さのあるキャンピングカーが大きく見えない。

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入り口ではナイスな木彫りのクマがお出迎え。
ホストのおばさんはとても感じが良かった。
クマについて聞くと「ブラックベアがたまに出るから気をつけて。食料はここで預かるから持ってきて」と言われる。この手の会話は毎日することになる。


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テントサイトはRVの停まるエリアの奥で隣は森だった。
クマが来そうで少し怖い。

テントを張り、シャワーの用意と洗濯物を持って受付の建物へ。
敷地が広大なので自転車で移動する。

旅の間、洗濯が出来るときは必ずしていた。
この日もシャワーの後、手洗いで洗濯をした。

洗濯のあと、テントのそばのテーブルで夕食を食べ、
ウィスキーを飲む。

もう午後9時近い時間だったが、まだ白夜に近いころで
昼間と変わらない明るさ。

キャンプ場を抜ける風が心地よい。
友人に手紙を書いた。


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この日の出費


食事 11.45ドル
キャンプ場 16ドル
ポストカード 0.5ドル
切手 3.75ドル




 
 
 
 
 
 



旅の間世話になったウィスキー「カナディアンミスト」     残念ながら日本では見かけない。