定着から放浪へ 放浪から定着へ

アラスカ、ニュージーランド、タスマニアなどの自転車の旅、そのほか愛知奥三河のことなどについて書いています。

2019を振り返る

 

ブログでわざわざこういうこと書くことをしたことはないが、家族と大晦日の食卓を囲み、妻、子供たちから今年の振り返りを聞くうちに自分でも思うことがあったので少しだけ書くことにする。

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我が家の大晦日は毎年、鴨鍋からの鴨蕎麦で年越し蕎麦にする。あとは酒を飲みながらダラダラ。今年の鴨蕎麦も美味しかった。柚子皮を添えるのがよろしい。

 

今年は次女の小学校入学があり、どうなることかと心配したが、とても楽しくやっているようで親としては一安心であった。

 

妻は夏からダモンデが経営する純喫茶「ヤングキャッスル」で始め、私の妻、という立ち位置から個人としてダモンデクルーに認識されたのが大きな変化だと言う。とても楽しく働いているようでなによりだ。

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おかげで妻は私より最近のダモンデ界隈の事情に詳しい。

 

長女はというと、自転車で遠くに行けるようになったのが嬉しいという。これは私も父親としてとても嬉しいことだ。長女と二人でサイクルフォトロゲイニング「ペダルマーク」に出たり、モーニングを食べに行ったりした。いつの間にかたくさん走れるようになって、同じ時間、感動を共有できるようになった。長女が産まれたときには喜びと戸惑いしかなかったのにこんな風に育ってくれて本当に感謝だ。

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私は、と言えば公私ともに長い時間を過ごした奥三河の勤務から離れて、私とは最も縁遠いと思われる仕事になり、仕事で悩み、人生について今後のあり方を自問し続ける日々だった。まだ答えは出ていない。

  • ただ、私を取り囲む大切な人々、私をこれまで、形作ってきたものを再確認することができた一年だったと思う。

 

私が活動の中心にしている奥三河というフィールドの空気感、時間の流れ方、そこで迎えてくれる人々、そうしたことが、私の一部になっているということが、少し距離を置くことでとてもよく理解が出来た。休みの日にサイクリングで訪れる奥三河がどれだけ癒しになったことか。

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それから家族がまとまった時間をくれたので、数年ぶりに一人旅に出ることが出来た。そして、かつての旅で旅の時間を共有した人と再び時間を共にすることが出来た。

 

この旅で自分は人生を旅とサドルの上にみつけてしまったということを改めて認識した。自分の足でペダルを踏み、心震える景色に出会う。一期一会の出会いの人に優しさをお裾分けしてもらう。ただそれだけかもしれない。しかし、その経験が私という人間の基礎を形成しているのだ。

 

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今年は辛い別れがあった。

人生の目標であり、私のヒーローであった石原さんとの別れだ。

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あんな風に優しく強くなりたい。石原さんがいつも笑顔だったのはそれだけ強かったからだと思う。

月並みだが、石原さんの分も自転車に乗ろう、そして石原さんのように私の後に続く若いサイクリストに手を差し伸べ、背中を押せるように強くなろうと誓った。

 

今年ももう間も無く終わる。

 

毎週のように一緒に走ってくれる地元のマウンテンバイカー、Glocalbikeのライダー、カントリーモーニングの仲間たち、イベントに行ったり運営したりするダモンデクルーのみんな、本当にいつもありがとう。おかげで私は私らしくあることができます。

 

来年も皆さまよろしくお願いします。

 

それでは皆さま良いお年を!