定着から放浪へ 放浪から定着へ

アラスカ、ニュージーランド、タスマニアなどの自転車の旅、そのほか愛知奥三河のことなどについて書いています。

春の伊良湖岬 - 東三河ツーリング -

学生の頃、月に一度は自宅のある豊橋から伊良湖岬までの往復、100キロ弱のライドをやっていたが、最近ではほとんど行かなくなっている。

一日ライドに使える機会が少ないこと、一日乗れる時間があれば奥三河にライドに行くことが多くなっていることがその理由だ。

 

今回は人から伊良湖岬周辺で自転車に乗っている様子を撮りたいので協力して欲しいと依頼があり、午後から予定があったが、久しぶりに渥美半島に行くにはいい機会だと思い、行くことにした。

 

朝、渥美半島赤羽根の道の駅、ロコステーションに集合。

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車を降りると、びっくりするほどの強風だ。前日の雨の影響だろう。渥美半島は冬場の強風はいつものことだが、それにしても強い風だ。

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今回、3〜5人ほど集めて欲しいとのことでGlocalbikeでお世話になっているCさんと、ちょっと久しぶりのエースくん、それから仲間に紹介してもらった女性ライダーSさんの4人で走ることになった。

 

初めてお会いしたSさんはラファのグループでよく走っているそうだ。

 

エースくんは豊橋から自走でやってきた。エースくんと合流し、伊良湖岬に向かって走り出す。

 

走り始めてすぐ強い風に煽られる。ほぼ向かい風でスピードが出ない。ときおり風が横風に変わるとバイクを持っていかれそうになる。これほどの強風は渥美半島でも珍しい。

 

私は先頭を走っていたが、横風に煽られて、ハンドルを下に握り変えた。その様子を見て、エースくんが前に出てくれた。向かい風の先頭はなかなか大変だが、そこは競技をやるエースくんだ。何事もないように前を引いてくれた。

 

私は後の女性二人のペースを気にしていたが、Cさんのことはよく知っているので、Sさんがどうかと思ったが、よく走りそうな感じだ。エースくんにピッタリくっつくとどんどんペースが上がってしまいそうなので、ちょっと踏んでるな、と思う時は少し離れてペースを維持した。

 

道のいたるところに菜の花が咲いている。一足早く春を感じられるのが渥美半島のいいところだ。

暖冬の今年は奥三河でも花の開花が早いが、東三河の多様性語るとき、2月に北の豊根村は雪が降っていて、南の渥美半島は菜の花が咲いている、というのがよく例えに出される。渥美半島は暖かいのだ。

 

しばらく走ると菜の花まつりの会場に着く。時間はやや押しているが、せっかくゲストも来てくれたので立ち寄ることにする。

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本当に一面の菜の花畑だ。

菜の花のいい香りがする。会場内を少しだけ散策。

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露店で渥美名物の大アサリのフライなどが売られていた。「いかんですね、これはビールがいりますよ。」エースくんが言う。

「全くだ。」私とエースくんはビール党で、二人で遠征に行くと必ずビールを飲んでいる。我々の会話は新しい自転車機材の話と酒の肴の話が多い。

 

会場を一回りしたところで撮影クルーと待ち合わせしている日出の石門に向かう。

 

菜の花まつりの会場からすぐだ。

 

撮影クルーと合流。この強風でもドローンが飛ぶという。

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向こうのオーダーに合わせてしばらく撮影。

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予定よりも長くかかったが、無事、撮影のミッションを終え、ランチに向かう。

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月並みだが、伊良湖岬まで来たら先端の丘で一度必ず止まる。太平洋と伊勢湾の両方がよく見えるからだ。


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ここから見る神島も好きだ。

そういえば神島はもう何年も行っていないな。


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少し写真を撮ったあと、一気に下った。

サッとエースくんにが抜き去っていく。追いつこうとペダルを踏んだが、全く追いつけなかった。さすがだな。

 

お昼の混雑する時間より前にお店に入りたかったが、予定していたお店に着く頃には、もう何組も待っている客がいた。

幸い、伊良湖岬周辺には食事するところがたくさんあるので、他の店に行く。

 

こちらも混んではいたが、すぐに座れた。

みんな揃って大アサリのフライ定食を注文。

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これがなかなかのボリュームだった。

エースくんと私は女性陣からフライをお裾分けしてもらう。満腹であった。

 

ランチの後は国道259号で渥美市街へ向かう。

風は追い風基調になる。ペダルがよく回る。

 

この日のもう一つの目的地、福江へ。免々田川の菜の花・桜まつりが真っ最中だ。

河津桜が菜の花と共にちょうど見頃だった。

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会場は多くの人で賑わっていた。

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自転車を押しながら川沿いの道を歩いていくと、スタッフのおじさんが「そういえばバイクラックがなかったね。来年は用意しておくよ。」と声をかけてきた。

「是非頼みますよ。」

おじさんの口からパッと「バイクラック」という言葉が出るところがさすが、サイクリストにフレンドリーな渥美半島。来年はきっと会場にバイクラックが設置されるだろう。

 

ここで赤羽根に戻る我々と分かれて、エースくんはそのまま自走で豊橋方面に走っていった。またエースくんともライドしたいな。

 

全体的に予定が押してしまい、当初設定したコースを短縮して、スタート地点の赤羽根の道の駅ロコステーションに戻る。

 

追い風のおかげで、予想より早く道の駅に戻ることができたが、Sさんは次の予定が迫っていて、車に戻るとサッと行ってしまった。

あらかじめ時間のこととかちゃんと聞いておいてタイムコントロールすればよかった。また機会があればSさんともゆっくり走りたいものだ。

 

かく言う私もこの後、東栄町に泊まりに行くので急いで帰らないといけなかった。

わざわざ来てくれたCさんへのお礼もそこそこに、急いで自宅に戻った。

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久しぶりに走って感じたが渥美半島もいいな。

地元で走りたいとこばかりというのは贅沢な話だ。

東三河はサイクリストが暮らすのに最高だと再認識した。