10月3日に初めて開催される「オフロードトライアスロン in 田原」。その運営ボランティアとして参加することになった。
オフロードトライアスロンは田原市の白谷海浜公園をメイン会場にその周辺エリアを使ってレースが行われる。
普通のトライアスロンと違うのは、スイムの後のバイクとランは未舗装路を走るもので、バイクはマウンテンバイク、ランはトレイルランとなる。
大会のプロデューサーは地元出身のプロサイクリストの小笠原崇裕選手。そしてサイクリスト仲間のケンタが現場の責任者の一人として運営に参加している。今回、私はバイクパートのボランティアとして運営側で協力させてもらうことになった。
この日、早朝から私はケンタの案内で予定コースを回った。
以前はライドといえば、渥美半島一周が定番で毎月のように走っていたが、ここのところほとんど来ていない。ライドに一日使うことがほとんどなくなったことや時間があれば、奥三河ばかりに行っているからだろう。
まずはバイクパートの後半エリアを徒歩でコースを歩く。普段は自転車で入ることができないところらしい。
真夏とあって朝の山は歩くと汗が滲むものの、爽やかだった。
コースに設定されているエリアは昔、来たことがあるはずだが、ほとんど覚えていなかった。
ケンタがスタッフの配置や選手の動きを説明してくれる。私は選手の目線でコースがどう見えるのか、考えながら歩いた。
田原の山は標高こそ低いが、海抜ゼロから一気に上がるためか思ったよりも斜度のある道もあった。
日当たりの具合なのか水の流れ具合なのか、進んでいくと急に植生が変わったりして歩いていても飽きなかった。
バイクパートの後半エリアを一通り歩くと、一旦車に戻り、休憩。
水分を補給し、ケンタから塩タブレットをもらう。日中の気温を思えば比較的歩きやすかったが、それでもかなり汗をかいた。
コース上で選手がミスコースをしそうな場所やスタッフの配置で気になるところの対応を確認する。これまで地元の自転車レースなどのイベント運営のボランティアを20年近くやってきたおかけで、そういう見方がだいぶできるようになったと思う。私が指摘したところはケンタが対応を考えてくれるそうだ。
休憩の後、前半のバイクパートの下見に行く。こちらは自転車で入ることのできるエリアなので自転車で行く。ケンタが自分の自転車を貸してくれる。
TUNERのシクロクロスだ。
私はシクロクロスバイクも最近流行りのグラベルロードも持っていないので、この手のバイクの乗るのは久しぶりだ。
未舗装の道をバイクの感触を確かめながら、ペダルを踏む。なるほど、マウンテンバイクよりはるかに進む。下りもロードバイクより安心感がある。未舗装路もよほど荒れてなければ問題ない。確かにこういうバイクが一台あれば、未舗装路をガンガン走りたくなるだろう。なかなか面白い。少しグラベルの魅力が分かった気がする。積極的に買いはしないが、一台あってもいいな。
気がつけば昔ツーリングで立ち寄った場所に出た。
山から見る三河湾が眩しい。
バイクに乗っての下見は順調に進んだが、下見も終わる頃、私は軽い頭痛を感じた。熱中症になりかけているようだった。
水分補給は気にしていたつもりだが、今年は特に暑い時間の活動をあまりしていないので体が適応していないのかもしれない。毎年熱中症になるくせに認識が甘かったようだ。オフロードトライアスロンの本番は10月だが、当日も気をつけないと。まさかスタッフが倒れるわけにはいかない。
下見の最後の最後でフロントホイールをぶつけてしまい、パンクさせてしまった。ケンタには申し訳ないことをした。
一通り下見を終え、メイン会場となる白谷海浜公園に戻った。
海水客向けに設置されている屋外シャワーを浴びる。照りつける太陽の下、水を浴びるのは何より気持ちがいい。
ここに来るのも久しぶりだが、椰子の木と青い海、正しい夏の風景が広がり、いいところだなと素直に思った。
白谷海浜公園のそばに新しくカキ氷屋ができたというので、クールダウンに寄ることにする。
様々なフルーツを使ったカキ氷がメニューに並び、どれを頼むかかなり迷ったが、田原らしくメロンのカキ氷を注文。
火照った体が内側から冷やされていく。氷はふわふわに削られ、すぐに溶けてしまいそうだ。ケンタと無言でひたすらカキ氷を食べる。
クリームやメロンの乗ったカキ氷はデザートだなと思った。カキ氷は何となくデザートに分類されるというより、「カキ氷」というそれ自体がカテゴリーであると勝手に思っていたのだが。
ともあれ美味しいカキ氷であった。
順番が逆になってしまったが、カキ氷の後、昼食を食べに道の駅へ。
こちらでも田原らしいものをオーダー。生シラス丼である。生シラスなんて久しぶりだ。
イベントの下見のはずが、ただの田原観光になってしまったが、まあいいだろう。
久しぶりに行って田原がいいところを満喫できた。オフロードトライアスロン当日はぜひ選手にも田原を満喫してもらいたい。