定着から放浪へ 放浪から定着へ

アラスカ、ニュージーランド、タスマニアなどの自転車の旅、そのほか愛知奥三河のことなどについて書いています。

キャンプの後は作手を巡り

遠くから朝を告げる放送が聞こえて目が覚めた。テントを出て伸びをする。時間を確認すると六時だ。

まずはコーヒーを淹れるためにお湯を沸かす。

それと同時に焚き火を起こす。

いつも家族でキャンプすると私が最初に起きて、次に早起きの長女が起きてくる。私は長女と焚き火の炎を強くすると、昨夜の芋煮を火にかけた。

下の子供達と妻がテントから出てくる。妻がココアを作り始めた。インスタントではなく、粉からちゃんと練っていた。

温かく甘いココアは冷える朝にぴったりだ。子供達は朝から大喜びだ。

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温まった昨日の芋煮にうどんを入れる。我が家のキャンプの定番である。私は芋煮の翌日は芋煮にカレールーを溶かしてカレーうどんにするのが好きだ。芋煮はわずかに汁を残してきれいに食べ切った。

 

食事の後、キャンプを撤収する。昨夜、少し雨が降ったため、テントとタープを乾かす必要があり、少し時間がかかったが、パッキングした荷物を子供達が順次車に運んでくれたのでスムーズに撤収できたと思う。

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やまびこの丘の受付でチェックアウトの手続きに受付に行くとスタッフの大石さんがいたのでお礼を言う。今日はもうパンが焼けているというので、レストランに寄り、まだ温かい焼き立てのパンを一人一つずつ購入した。

 

やまびこの丘から自宅までまっすぐ帰れば1時間程だが、せっかくなので作手のあたりを回ることにした。

まずは紅葉が見頃という巴川に向かう。普段は自転車で仲間と走る道を車で進んでいく。

愛郷から塩瀬の集落を抜ける。このあたりの集落の景色が好きだ。川沿いの細い道から集落に入ると視界が広がる。綺麗な川と開けた空と田畑。快晴のドライブはとても気持ちが良かった。

 

巴川の紅葉スポットに到着。道路の端には何台かの車が停まっていて、何人かのカメラマンが写真を撮っていた。このあたりだけわずかに川原に降りて行ける場所があり、紅葉の撮影スポットになっている。私も車を停めて、川に降りていく。

谷が迫るこの場所は太陽の光があまり届かず、また川沿いということもあって風が抜けて寒い。私も子供達もこの日は比較的軽装だったので、とても寒く感じた。

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ちょうどいいときに来たようだ。以前訪れたときにはここまで紅葉していなかった。

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ときおり強い風が吹くと、もみじの葉が鮮やかに舞った。その瞬間を逃すまいと、周囲で写真を撮っていたカメラマンたちが一斉にシャッターを切っていた。
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私はもうしばらく紅葉を楽しみたかったが、子供達が寒い、と車に戻ってしまったので、巴川を後にした。

 

巴川の後は作手にある「ふれあい牧場高原ハウス」へ向かう。

ここも数年前に行ったことがあるのだが、ふと思い出して子供を連れて行くと喜ぶだろうなと思い、行ってみることにしたのだ。休業日がよく分からず、万が一やっていないと子供達ががっかりすると思い、現地に着くまで子供達には行き先は内緒にしておいた。

 

ふれあい牧場に到着。どうやらやっているようだ。

車酔いする長女と長男は山道のドライブで辛そうだったが、動物と遊べるところに来たよ、と伝えるとすぐに元気を取り戻した。

 

特に受付などはなく、入り口の売店があり、中で食事が出来る他、ここで動物にあげる餌を買えるようになっている。牧場の奥にはキャンプ場もある。

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牧場はポニーや羊がいるエリアとヤギのエリア、ウサギとモルモットのエリアに分かれており、ポニーのエリアには入れない。動物にあげるキャベツを買うと、一番手前のヤギのエリアに入った。

早速、子供達が持っているキャベツめがけてヤギがやってくる。まだ背の低い長男は全部取られないように必死に頭の上に手を伸ばしている。私は長男のキャベツをもってあげることにした。
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続いてウサギのエリアへ。

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ウサギのエリアは小屋やウサギが隠れる場所があり、たくさんのウサギがいた。黒や白のウサギや茶色のウサギ、耳が長いのもいる。

エサをあげているときに油断して、私はキャベツといっしょに軽く指を齧られた。

そういえば牧場の入り口に牧場内での事故などは責任を負いませんと書いてあった。牧場の人がいつも見て回っている訳ではないので、そこは自己責任ということだろう。

牧場に慣れてくると、子供達は好きな動物のところに散らばっていった。長女はうさぎ、次女はヤギ、長男はポニーとみんなバラバラだ。
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私は風が吹き抜けて冷えるので、妻と日のよく当たるヤギのエリアにいた。よく晴れていたが、作手の標高で風が吹くとなかなか寒い。

次女はなんとかお目当てのヤギの背中を触ろうとヤギの気を引こうとしていて微笑ましかった。

動物とたくさん触れ合った後は、近くの「大東牧場」へ。こちらは「ミルク工房スコット」の名前で新城のいろんなイベントでジェラートを販売している。ときどきイベントでジェラートを買うが、牧場自体に行くのは初めてだ。

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子供達に一つずつジェラートを買い、私は友人オススメのモッツァレラチーズを購入。食べるのが楽しみである。

 

大東牧場の後は、作手の道の駅に寄って昼ごはんにおこわを買ったが、人が多くてすぐに離れた。

道の駅近くのパン屋さん「麦の家」でパンを買い足すとしばらくドライブして、ある広場で敷物を広げて、朝にやまびこの丘で購入したパンと、麦の家で購入したパン、それから前日に田峰で買ったべらべら餅をお昼ご飯に食べた。

 

昼食を終えると、自転車仲間と早朝練習をした本宮山に続く道を車で降りて家路に着いた。

 

今回、2日間で奥三河をいろいろ回ったつもりだが、まだまだ子供達を連れて行きたい場所が多くある。子供達と共有したい景色が奥三河にはたくさんある。

また奥三河のどこかで家族でキャンプしよう、そう思った。