雨上がりのライドは爽快だったが、濡れた路面からの水飛沫を浴びてバイクがよく汚れた。
ライド後、汚れたバイクをお世話になっている自転車店「Glocalbike」に持ち込んだ。
「Glocalbike」は3000円から洗車サービスがあり、フレーム、ホイールから駆動系までしっかり洗ってくれる。砂埃とチェーンオイルで真っ黒になったチェーンもピカピカにしてくれ、フレームにはワックス掛けと駆動系やワイヤー周りになどにオイルを差してくれる。洗車と注油を終えたバイクはチェーンの動きもスムーズになり、乗るとそのスムーズな動きに感動する。
私は自転車を室内に保管していることもあり、比較的自分で洗車をするほうだが、数ヶ月に一度、点検も兼ねて洗車に出すことにしている。
洗車の際には、ワイヤーやブレーキシューの消耗具合などを始め、バイク全体に不具合がないか確認してくれる。自分でメンテナンスをしているとどうしても目の行き届かないところがあり、そうしたチェックしてもらうのだ。
今回の洗車では、リアホイールのスポークテンションが緩んでいたこととブレーキシューが硬くなっていることを教えてくれた。ホイールは調整をお願いし、ブレーキシューは手持ちのものがあったので、後日自分で交換した。
余談だが、交換に使ったブレーキシューは永遠のロングライドに旅立ってしまった石原さんからもらった未開封の新品だ。
いい機会なので、Glocalbikeについて少し説明すると、Glocalbikeは豊橋市の石巻山の麓に店を構えており、Canondale、Jamis、ritctyなどのブランドを中心としたスポーツバイクを取り扱っている。最近はマウンテンバイクと用品についてはスペシャライズドの取り扱いも始めたそうだ。
店主のバスマンさんは日本代表のマウンテンバイクのメカニックとして活躍しており、一部では名の知れた存在だ。まあ普段はそんな素振りは全く見せないが。
とにかく腕は折り紙付きである。
そんなこともあって、私は今のロードバイクのフレームが手元に届いた時、持ち込みでバスマンさんに組み付けをお願いしたりもしている。
Glocalbikeの店内にはソックスやサイクルキャップなどのアパレルの小物が数多くあり、ちょっと個性を出したいときに重宝する。
バイクパーツやアクセサリーなどの商品は故障などのトラブルが少ないものや万が一のときアフターサービスがしっかりしているメーカーのものといった安心して購入できるアイテムが並ぶ。
安心して使えるものを提供する、というのはバイクの納車についてもそのスタンスだ。
一度、仮組みがほとんど出来た状態で代理店から送られてくるエントリークラスのバイクをわざわざバラして組み直しているのを見かけたので、なぜそんな面倒なことをするのか聞いたことがある。
バスマンさん曰く、エントリークラスのモデルは価格を押さえるために耐久性の低いワイヤーが使用されていたり、ハブの調整がされていなかったりして、乗り始めてしばらくでメンテナンスが必要になってしまうことが多い。自分のもとから送り出すなら、いい状態が少しでも長く続くように乗ってもらいたいから、一度バラして手間でも安いワイヤー類などは交換したり、調整するということだそうだ。
またバスマンさんはクロモリフレームのバイクが大好きで、店にはいくつもクロモリのフレームがならんでいる。クロモリに興味がある人は一度話を聞いてみるといい。いろいろ教えてくれるはずだ。
それから毎週土曜の朝にお客さん向けにグループライドを開催しており、私もよく参加している(コロナの状況により休止あり)。2〜3時間のライドで峠込みの40〜50キロ程度。メンバーの顔触れを見てコースの難易度が設定されるため、初めてでも参加しやすい。
ライドが終わった後は日当たりのいい店の前でコーヒーを飲みながら仲間と雑談をする。私はこの時間のために来ていると言っても過言ではない。
小さい店なので、初めての人は入りにくいと思ってしまうかもしれないが、洗車が面倒だと感じた時にでも、まずは洗車からお願いしてみるといいかもしれない。バスマンさんと愛想のいい看板犬のダンケが出迎えてくれるだろう。