定着から放浪へ 放浪から定着へ

アラスカ、ニュージーランド、タスマニアなどの自転車の旅、そのほか愛知奥三河のことなどについて書いています。

ジャパンエコトラック東三河 - cycling 東三河 -

 

モンベルグループが中心となって、認定をしているジャパンエコトラックに東三河が新たに追加された。

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ジャパンエコトラックとは人力による移動手段で日本各地の豊かで多様な自然を体感し、地域の歴史や文化、人々との交流を楽しむ新しい旅のことであり、北海道から九州まで、全国24地域が認定を受けているという。

冊子には、東三河でサイクリングルート6、トレッキングルート4、パドリングフィールド1の合わせて11のアウトドアアクティビティーのフィールドが認定されている。

ウェブページの準備はまだできていないようだが、冊子は東三河エリアの道の駅などで配布されている。

 

私は早速、その中の蒲郡と豊川のサイクリングルートをダモンデの仲間と共に回ってみることにした。

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蒲郡のルートが60キロ弱、豊川のルートが40キロ弱で合わせて100キロ程度だ。1日走るにはちょうどいい距離である。

 

スタートは豊橋公園。今回のメンバーはダモンデクルーの上野さん、タツマくん、エースくんと私の4人。スタートで少しトラブルがあったものの、すぐに予定の豊川のルートに乗る。町から郊外に抜けるルートは、車が多く、やや走りにくい。

それにしても雨上がりのせいか、風が非常に強い。最近使っているリムハイトの高いホイールでバイクがあおられる。まぁそこはわかって使っているので仕方がないが。

 

豊川のルートから外れ、蒲郡のルートに乗る。ルートは蒲郡の東南を国道23号線を通り、西向かうがここは交通量のとても多い区間である。われわれは時折歩道を使いながら慎重に進んだ。ルートはここに引かれているが、もう1本北側の抜け道を使う方が安全だと思う。

 

竹島に近づく頃、ポツポツと雨が降り始める。日がほとんど当たらず、体温がどんどん下がっていく。四月中旬ということもあり、そもそも軽装であり、手持ちのウェアはほとんど身に付けていたので体温を上げる術がなかった。我々は竹島水族館側の「CHARI-CAFE POTTER」で早めの休憩を取ることにした。

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チャリカフェ・ポターはその名の通りサイクリスト向けのカフェで店内に自転車を入れることができ、サイクリスト向けの食事メニューがある。何度か利用させてもらったが午前に来たのは初めてである。

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みんなコーヒーとドーナツモーニングを注文。ドーナツは温かいベークドドーナツで美味しかった。

我々以外にも何組かお客さんがいて、人気のお店のようだ。

 

ポターを出ると、女性サイクリストの集団が通り過ぎていった。我々は不思議なほど、女性サイクリストと縁がない。

「ああいうサイクリストの集団て、インスタの中でしか見ないけど、ほんとにいるんだね。」

 

その後、信号待ちで女性サイクリストたちと並びかけたが、結局、特に話したりすることもなかった。まあ、そんなものである。

我々は西浦半島に向かった。

 

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沿岸の工場地帯を抜け、南に向かって走っていく。市街地を抜けるまでは、神経を使うところも多かったが郊外まで来ると爽快であった。

普段走る渥美半島が海の向こうに見える。

同じ東三河だが、渥美半島とは違った趣きがあり、こちらはこちらでいい。


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最近、「ガマファルニア」として売り出し中のヤシの木並木を抜ける。写真映えするだろうこの場所で、スポーツカーの集団やバイクの集団が撮影会をしていた。その横を我々はまずまずのスピードで駆け抜けていく。この辺りはもっとのんびり走るといいかもしれないが、この時はスピードに任せて走るのが気持ちよかったのだ。

 

西浦半島を折り返すといきなりきつい上り坂。

私はいつものように早々に軽めのギアに落とし、ケイデンス重視でクルクル回して上っていく。一方、最近はピストの練習が多いエースくんは何事もないように変速しないままガンガン上っていく。

残された我々はやや唖然としながらその後を追った。

 

西浦から北に向かうと昔ながらの漁村といった風景が広がる。街がどうこうというより、その辺を歩いているおばあちゃんがそんな感じなのだ。こうした何気ない日常の風景が西浦の良さなのかも知れない。

 

三ケ根まで出ると三河湾スカイラインのアプローチが始まる。

 

実は自転車で三河湾スカイラインを西から走るのは初めてであった。

 

標高の割になかなかな斜度の道が続く。

私は上りの普段のケイデンスを意識しながら淡々と上った。

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三河湾スカイラインは周囲が木々で覆われているところが多いが、眺望の良い場所では三河湾が一望できる。僅かな距離しか上っていないが、なかなか海から標高を稼いでるようだ。なるほどキツいはずだ。
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上り区間が続き、仲間たちがばらけていく。


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スカイラインのピークに出たところで一度、仲間たちと集合する。

 

ピークから先はアップダウンが続く道だが、再び天候が悪化し始め、強風のせいで、どんどん体感温度が下がっていく。その上、弱い雨が降り始め、冷えた身体からさらに容赦なく体温をさらに奪っていく。

 

予想していたより、かなり消耗してしまった。

三河湾スカイラインを舐めていたことやレイヤードの失敗などいろいろ反省した。

ピークから先で再びばらけてしまった我々は三河湾スカイラインの出口で再び集合した。早くコンビニなり昼ごはんの店に入るなどして暖まろうということになった。ここから豊川のルート西側、旧東海道エリアに入る。

 

幸い豊川方面への下りは日向で暖かかった。少し場所が変わるだけでこんなにコンディションが変わるとは。

身体が暖まってきたので、結局コンビニはパスし、昼ごはんポイントに向かう。

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御油の松並木を抜け、旧東海道の赤坂宿に出た。

このあたりは古い街並みが残っていてなかなかいい雰囲気である。


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昼は音羽の「楽食家ほろほろ」に入った。

私は牛ホルモンの炒め物定食を注文。少し濃いめの味付けだったが、消耗した体にはちょうどよかった。
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昼ごはんの後は、豊川ルートの東側に向かう。雨は昼ごはん休憩でやり過ごしたと思ったが、再度雨に降られてコンビニで休憩。

 

「シマダさん、ダメですね。もう一発雨雲迫ってますよ。」

タツマくんがスマホを見ながら教えてくれた。

我々は豊川稲荷に向かうルートを外れ、旧東海道でそのまま豊橋に戻ることにした。


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追い風のおかげでなかなかいいスピードが出る。背後から風に乗って雨雲がやってきているので油断は出来ない。

幸いあまり信号にも捕まらず、雨が降る前にスタートの豊橋公園に戻って来られた。

着いた直後は元気だっが、帰宅したらどっと疲れが出て、夕食までしばらく寝てしまった。

今回は天候もあって三河湾スカイラインにやられてしまったが、ジャパンエコトラックにはまだ奥三河の山岳ルートもある。コースはこちらのほうがキツいだろうから、奥三河コースを走る機会があれば、準備を万全にして行こうと誓った。