定着から放浪へ 放浪から定着へ

アラスカ、ニュージーランド、タスマニアなどの自転車の旅、そのほか愛知奥三河のことなどについて書いています。

テラスで梅干しジェラートを- ライド奥三河 -

「いいね。」

 

すぐそばの茶畑と隣の山に見える田峯城。そして更に向こうに見える鳳来寺山

 

塩気と爽やかな風味の梅干しジェラートが、汗をかいた体に優しく入ってくる。


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気がつくとカップジェラートは空になっていた。

「ご馳走様でした。」

 

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朝から使える時間が出来て、日帰りで行けるところへ出かけようと思った。

いくつか候補が上がったが、向かったのはオープンから一年が経過した「道の駅したら」。何度か訪れてはいるが、食事をしたことがないのでランチを食べに行くことにした。うまくすれば、お世話になった人たちに会えるかもしれない。

 

朝ドラを見終わると、そのまま自宅を出た。

 

新城市まではいつものルート。

ルート上にある賀茂の菖蒲園では菖蒲まつりの最中だ。

少しだけ立ち寄る。

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思ったより人はいたが、多い、というほどではない。お年寄りは皆、律儀にマスクをしていたが、この屋外でそこまでいるのか、と思ってしまった。

 

賀茂の菖蒲園からは淡々と踏む。

来週末は久しぶりの300キロブルベに出場予定だ。ただ冬の終わりに膝を壊しており、どこまでやれるか正直怪しい。無理なくペダルを踏んだ。

 

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途中、日陰を求めて脇道に抜ける。

三河の川沿いの道は本当に気持ちがいい。

自宅から一時間あまりで、こんなところに来ることができるなんてなんと恵まれていることか。

いつも走る旧田口線のルートで新城市を抜け、設楽町へ。

 

稲目トンネルを慎重に通り抜け、設楽町に入る。

昼には少し早い。いい機会なので、田峯の集落に上ることにした。

久しぶりに南からアプローチしたが、登りがキツい。すぐにインナーローにギアを入れてしまう。来週のブルベが心配だ。もっと軽いギアを入れていこうと決める。

何とか集落の入り口まで上る。

 

昨日の新聞に閉校の記事が出ていた田峯小を横切る。
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この日は会えなかったが、前に生徒と道ですれ違ったときには「こんにちは!」と大きな声で挨拶してくれた。私にはとてもいい印象の小学校なだけに残念だ。

 

田峰観音のとなりの直売所に着いた。

高さがやや少し低めだが、ナイスなバイクラックが設置されている。
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少し前に出来たというテラス。なかなか立派だ。
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直売所で軽く補給をしようと思い、直売所に向かうと「ジェラート」の文字が。

暑いので迷うことなくこれにしようと決めた。


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ここの直売所にはしばしば訪れるのだが、来るたびに新しいお土産が増えているので感心する。地元の方々が頑張っているのだろう。

レジで予定通りジェラートを注文。

梅干しジェラートがあるというのでそれにする。レジのおばちゃんが「そこに並んでる梅干しを使って…」と説明してくれる。


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「テラスのほうでどうぞ。」

レジのおばちゃんにすすめられるがまま、テラスに出る。

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ここの景色はテラスができる前から変わらない。

三河で好きな景色の一つだ。

平らげたジェラートの器をレジに返す時、「いかがでしたか。」とおばちゃんにきかれたので、「汗をかいた体にちょうどいい塩気と甘さでとても美味しかったです。」と伝えると、とてもおばちゃんは嬉しそうだった。

こちらの直売所は何を食べても美味しいので、是非足を運んでいただきたい。

 

田峯の集落を降りて、となりの清崎地区へ。

道の駅したらである。

 

自転車で来るのは一年振りだろうか。

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2階にある観光協会に行くと昔からお世話になっている職員の方にお会いすることができた。しばらくお話をする。もう一人役場の方にもお会いしたかったのだが、昼過ぎまで出張らしい。

一旦私は、下の食堂てランチをとることにした。


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こちらのランチメニューは地元の特産である「絹姫サーモン」や鹿肉を使ったものなど、なかなか良さそうである。

私は鹿肉を使った「森の恵まぜそば」を注文。
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鹿肉は臭みもなく、しっとりジューシーで美味しい。五香粉の風味だろうか後味も爽快感があり、満足度の高いランチだった。

ランチの後は道の駅にある奥三河郷土館へ。f:id:independent-traveller:20220602202258j:image

こちらは入館料わずか300円だが、地元の昔の暮らしぶりから、地元の自然まで広い分野の展示があり、これを目的にここまで来てもいいぐらいの展示物と内容だった。またゆっくり見に来たいとろである。
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郷土館を出て、再び観光協会に寄り、出張から戻ってきた役場の方とお話しして、道の駅したらを後にした。

初夏の日差しと風を浴びて、豊川沿いを南下していくのはいつも気持ちいい。この感覚がまたここに来ようという気持ちにさせるのかもな、そんなことを考えながら家路に着いた。