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アラスカ、ニュージーランド、タスマニアなどの自転車の旅、そのほか愛知奥三河のことなどについて書いています。

ジャパンエコトラック東三河デジタルスタンプラリー - ライド奥三河 -

 

金曜に友人のタツマくんから土曜にライドに行かないかとお誘いの連絡が来た。

9月16日から開催されているジャパンエコトラックのデジタルスタンプラリーのルートをダモンデのいつものメンバーで走るという。

急な誘いではあったが、幸い都合がつきそうだ。私は「行きます」と返事した。

 

そもそも「ジャパンエコトラック」とは何か、であるが、ざっくり言うとアウトドアアクティビティを手段とした旅のスタイルでのことで、認定エリアはそれをサポートし、楽しめる地域ということである。東三河は昨年3月から公式エリアになっている。

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その公式エリアである我らが東三河地域で12月中旬までデジタルスタンプラリーが開催されているのだ。

 

デジタルスタンプラリーの対象となるところはサイクリングの6ルート、ハイキングの4ルート、そしてパドルスポーツの1フィールドである。

 

今回のライドは「豊川上流・つくでサイクリングルート」を行くそうだ。

 

朝、新城市桜淵公園に集合。私は家を出るのが遅れ、みんなを待たせてしまった。

今回のライドのメンバーはタツマくん、上野さん、エーシ、マサカズさん、私の5名。

 

ちょうどこの日は地元のイベントである「とよはしサイクルマラソン」の開催日で、桜淵公園はエイドステーションとなっていたため、多くのサイクリストで賑わっていた。

 

我々はまず、ジャパンエコトラックのアプリが入っているかを確認。アプリを起動してライドをし、指定のポイントに着くと、GPS情報からデジタルスタンプが付与されるようになっている。そして各ルートのスタンプを全て集めると賞品の抽選に応募できるようになっている。

この賞品がなかなか豪華で、ヘリノックスのチェアやジェットボイル、それから地元の本宮の湯の入浴券などなど。

 

私は既に豊川のサイクリングルートと豊橋のハイキングルートを回っており、勝手が分かっていたので、アプリのことなどみんなに説明した。

 

サイクルマラソンの参加者がいなくなった頃、我々はスタートした。

まず目指すのは鳳来にある旧黄柳橋

私が先頭を引くが、タツマくんとマサカズさんがグラベル系バイクで来ており、他のメンバーが乗るロードバイクのペースがきつかったようで、少しペースを落とす。

 

ほどなく黄柳橋に到着。

スマホを確認すると、スタンプを獲得したとの通知が。アプリはキチンと機能しているようだ。

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タツマくんが新しいバイクで来ていたので、みんなでいろいろ質問をする。

そして撮影会。

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なぜかマサカズさんが持つとそれらしく見えるので羨ましい。

 

我々は次のチェックポイントである鳳来寺山表参道に向かった。

 

表参道まではちょっとした峠を上る。

仲間から「えー、こっち行くの?」と不満が漏れるがまあいつものことである。行けば問題なく走れるメンバーだ。

 

表参道に着くとタツマくんが補給したいと言うので、しばし休憩。私はソフトクリームを食べた。

 

鳳来寺山の表参道からは、国道257号に入り、鳴沢の滝を目指す。

 

エコトラックで示されたルートは玖老勢から長楽の交差点に戻る道だったが、我々はそれより手前で257号に戻るルートを選択した。

 

このデジタルスタンプラリーは指定のポイントさえ回れば、厳密にモデルコースを走る必要はない。

地元ライダーである我々は、自分たちの好きな抜け道を行き、コースに合流することにした。

 

この日は青空の眩しい秋晴れで、走るには最高の陽気だった。

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257号沿のルートはほとんど川沿いの道で、奥三河の清流を眺めながら走るのは本当に気持ちがよかった。

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私は何度も「いいねぇ」と声に出していた。

 

次のチェックポイントである鳴沢の滝の手前でマサカズさんが次の予定のため離脱。

 

マサカズさんがみんなの写真を撮ってくれた。

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マサカズさんと別れ、鳴沢の滝へ向かって上っていく。この道は昔、ランドヌールクラブ名古屋の300キロで走ったところだ。ただ、そのときは夜中だったので記憶にあるのと大分様子が違う。あの頃のことはもう遠い過去のことのようだ。

 

鳴沢の滝に到着。

 

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かなりの迫力。

そしてなんだか水量が多い。

この1週間はあまり雨が降っていないはずだが、先週の台風やそれまでの雨で相当山に水が溜まっていたのだろう。途中の道もいつもより多く水が出ていたように思われる。

鳴沢の滝からのルートは土砂崩れの影響で現在は使用できない。行き違った他のライダーが自転車なら抜けられるのでは、とトライしたようだが、行けなかったらしい。

 

我々は迂回路を進んだ。

 

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鳴沢の滝から次は作手に入る。

時間はちょうどお昼。

 

今回のライドの目的はスタンプラリーもあったが、もう一つ、作手にあるカフェ「恋して!宇宙少年Cafe」でランチをすることであった。

 

いいタイミングでお店に到着。

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三河にしてはインパクト強めの外観だが、サイクリストにフレンドリーで、しかも食事が大変美味しい。

私は2度目の来訪だ。

 

ご主人は奥様とともにサーリーに乗る自転車乗りで、サイクリストの気持ちをよく理解されている。

私が最初訪れた際には私のバイクを見て、「カッコいいクロモリバイクですね!どこのバイクなんですか?」と聞いてくれた。最近尋ねられることも殆どないが、聞かれて一番嬉しい質問である。つまりいい印象しかないのだ。

そのときいただいたキーマカレーとプリンも私好みでまた来ようと思っていたのだ。

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そして今回、再訪が叶ったのである。

今回は前に気になっていた、きつねうどんとチーズケーキを注文した。

 

いい陽気なので、我々は屋外の席に座った。

なんて気持ちのいい日だろう。時折吹き抜ける風の心地よさよ。海外を旅したときはよく外の席で食事をしたな、とふと思い出した。

もっとも、不幸にも日向の席になってしまったエーシはやや暑そうだったが。

 

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しばらくしてうどんが運ばれてきた。

でっかいお揚げは地元、作手の豆腐屋さんのものらしい。ガッと大きめに齧ると甘い汁が口いっぱいに広がる。

 

美味い。

 

ライド中に汗で失った塩分を取り戻すようにうどんの汁を飲み干した。

いやはや、素晴らしい。

 

デザートのチーズケーキはしっかりした味わいだが、くどくなくこちらも美味しかった。

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こんなお店が奥三河に出来て本当に嬉しい限りである。作手まで行くのは、かなり上らないといけないのでハードルが高いが、「恋して!宇宙少年Cafe」に行く、という理由なら今までよりも作手に行ける気がする。

 

満足度の高かったランチを後にし、最後のチェックポイントである道の駅つくで手作り村へ。

 

ここでデジタルスタンプラリーのチェックポイントはコンプリート。

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ただスタンプが押されただけのだが、全て埋まると単純に嬉しい。

 

エコトラックのルートはまだあるが、チェックポイントを集め終われば、抽選に応募できるので、ひとまずここでデジタルスタンプラリーは終了。

 

道の駅からは本宮山スカイラインの入り口までアップダウン。みんないつも踏みすぎる、という話になったが、上り返しで、先行する仲間を追ったりしているうちに、結局いつものようにかけ合いになってしまった。

 

新城の市街に戻ってくると我らがホームである「ヤングキャッスル」へ。

ダモンデ代表の山田さんに今回のライドのことを話ながら、10月22日、23日の「ダモンデトレイル」のことを相談し、桜淵公園へと戻った。

 

仲間と走るライドと奥三河のよさを再認識した一日であった。

 

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