定着から放浪へ 放浪から定着へ

アラスカ、ニュージーランド、タスマニアなどの自転車の旅、そのほか愛知奥三河のことなどについて書いています。

東三河サイクルマラソン - 奥三河ライド -

久しぶりに地元のライドイベント「東三河サイクルマラソン」に参加した。

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この大会は豊橋自転車競技協会が主催で、少し前まで真夏の最中に、「とよはしとよねサイクルマラソン」として豊橋から豊根村の往復160キロを走るイベントであったが、近年の猛暑もあってか、ここ何年かは秋に奥三河を周遊するライドになっている。

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一昨年参加したときは、「とよはしサイクルマラソン」という大会名で豊橋競輪場が発着だったが、今回は新城の桜淵公園がスタートゴールになっていた。個人的には今回のコースのほうがいいと思う。豊橋豊根の時代からそうだったが、新城から豊橋の20キロは消化試合な感じが強く、とにかく耐えるライドになった印象しかない。

もっとも、その20キロは今の通勤ルートなのだが…

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今回はGlocalbikeの仲間と参加。初めて一緒に走るKさんはサーフィンとトライアスロンをやるというカラッとした笑顔が印象的な女性で、100キロ超えのライドは初ということだが、締まった体を見る限り、問題なく走れそうな感じだ。


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簡単な選手ミーティングの後、スタート。我々はGlocalbikeの店主バスマンさんを先頭に走り出した。


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前日の夜に結構な量の雨が降ったが、日の当たる路面は充分に乾いていた。日差しは少しきついが、風は心地よくロングライドにはいい気候で気持ちがよかった。

桜淵から吉川峠を越え、乗本から新城総合公園へ。Kさんは峠で離れていくかと思ったが、そこまで離れることなくついてきた。はやり基礎体力がしっかりしている方のようだ。
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最初のエイドステーションは新城総合公園の入り口に設置されていた。柔らかい大福とミニコーラをいただく。この手のイベントはエイドに地元よ特産品などの食べ物が多く用意されており、接種カロリーが消費カロリーを上回るのはザラである。その辺の事情を知ってか知らずかKさんはスタッフの方の了解のもと、背中に一つ大福を入れていた。あれを食べる機会はくるのか…
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協賛のブラックサンダーもあったが、私はパスした。この先のエイドにも用意されているはずである。案の定、各エイドに置いてあった。
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最初のエイドからは国道257号で設楽町に向かう。只持のあたりの開けた場所はいつ走っても気持ちがいいが、この日は素晴らしい青空で、本当に気持ちよくペダルが踏めた。 いいぞ奥三河f:id:independent-traveller:20241010154850j:image

他の参加者を抜いたり、逆に抜かれるのを繰り返して道の駅したらへ。いつも大変お世話になっている観光協会のお姉さんがわざわざ出てきてくれた。ホームグラウンドの大会はこういうところも嬉しい。

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ここではフルサイズの五平餅が出された。つぐやさんの五平餅である。

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甘辛の味噌ダレが疲れた体に嬉しい。ただエイドの補給食にしてはデカい。この後、エイドさらに一度挟んで昼ごはんなのだ。
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道の駅したらからは与良木峠へ向かう。日差しの出ている場所は暑いが、峠道は涼しい。峠なので上るには上るがあまり距離はない。峠には与良木隧道がある。明治27年に開通したトンネルで近代式のものとしては愛知県で最も古い部類に入るそうだ。短いトンネルだが、趣がある。


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与良木峠を四谷方面に下っていく。普段ほとんど使われていない峠道には、いたるところに苔が生えており、前日の雨の影響で路面が非常に滑りやすくなっていた。

飛ばしたいところだが、スピードを抑えて下っていく。途中、後方から派手な音がして、他の参加者が転倒したのが分かった。止まって声をかけたが、大事には至っていなようだった。後で聞いた話だが、ここでは他にも落車があったようだ。

 

与良木峠から四谷千枚田の入り口に入る。バスマンさんが「上で待ってて!」と声を後ろから声をかけてくる。いったん、仲間と別れ、四谷千枚田の上の仏坂トンネルまで、一気にペダルを踏んだ。ここさえ超えてしまえば、昼食の東栄町までは、難所はない。


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四谷千枚田は稲刈りを終えていた。

それでも鞍掛山の麓に広がる千枚田はいつ見ても美しい。

美しい千枚田の風景を横目に、私は懸命にペダルを踏み続け、仏坂トンネルについた。

なかなか悪くないタイムだったのではないか。f:id:independent-traveller:20241010154903j:image

仲間が揃うのを待って仏坂トンネルを抜けて、設楽町神田へ。以前この道で仲間のタイヤが切れてしまったことがあるので、今回も慎重に下る。

 

神田にもエイドステーション。ここでは豊橋名物のピレーネ。さらにドリンクには缶コーヒーもあった。
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一緒に休憩していたGlocalbikeの仲間であるOKNOくんと「これは昼食後がいいな」などと勝手なことを言う。そしてKさんはと言えば、最初のエイドの大福をまだ持っていた。

あと10数キロで昼ごはんなのだが。

神田から川沿いの道を東栄町月方面に向かう。川沿いの日陰の道は涼しい。一人で走る時にはそこまで気にしないが、集団で走ると車の交通量が気になる。広い道ではないが、意外と車が多い。

 

昼食会場の花祭会館に到着。


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お昼の受付では、東栄町観光まちづくり協会の伊藤くんがいつもの笑顔で迎えてくれた。

お弁当とお味噌とお茶を受け取り、特設テントへ。真新しい木製のベンチが置いてあった。

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お昼はhimitsu kitchen 結さんの特製おにぎり弁当。実はこちらのおにぎりをいただくのは初めてである。お弁当のおかずはJimmy弁当のおかずだろうか。優しい味のお惣菜は疲れたからだにうれしい。

以前の「とよはしサイクルマラソン」では、東栄町のお弁当がけっこうボリューミーで、食べるのに苦労したが、今回の結さんのお弁当は私にはちょうどよかった。

女性陣は「多い。。」と苦戦していたようだが、メンバーでシェアして食べたようだ。
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お弁当んの包み紙に書かれたちょっとしたコメントがうれしい。
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少し遅めの昼食を終え、東栄町からゴールの桜淵公園に向かう。基本は下り基調だが、池場の坂など、後半戦に上るには地味につらい上りもあるので、先頭を行く私はメンバーのペースを気にしながらペダルを踏んだ。

私は、右の膝が痛むことがよくあるが、100キロくらいのライドであれば、そこまで影響はない。ただ、今回は復路に入るくらいから痛みがひどく、三河大野のコンビニでで休憩しているときに、おかしいなとシューズを確認すると、クリートのねじが一本飛んで、クリートが前方に出ていた。これでは膝も痛くなるはずだ。直せる範囲で修正し、コンビニを出発した。

 

コンビニから少し行った乗本に最後のエイド。ゴール間近のポイントである。帰りにどこかにエイドを設置しないといけないのはわかるが、これだったら、151号をひたすら南下するのではなく、途中から望月街道に振って、湯谷温泉駅か駐車場をエイドにすればいいのにな、と思った。

ここでKさんはついにスタートから持ってきた大福を食べたようだ(その前のコンビニだったかもしれない)。私は土産に」ブラックサンダーをポケットに入れた。

 

最終エイドを出てしばらくで、雲行きが怪しくなり、一瞬雨がポツっと来たが、雨に降られることなくゴールすることができた。

 

ゴールで参加賞の豊橋うなぎが配られる。これで参加費6500円は格安だと思う。

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三河を走るだけなら毎週でもできることだが、こうしてイベントで走るのは、普段見かけないサイクリストを見かけたり、イベントならではの各地のおもてなしがあって、とてもいいと思う。来年はダモンデメンバーを誘ってみよう。