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定着から放浪へ 放浪から定着へ

自転車の旅、そのほかの旅について書いています。

タスマニア湖沼地帯へ 2008年12月26日

Tasmania cycling


昨日はテントで横になっているうちに寝てしまった。

夕方、あたりが少し暗くなってきた頃、バーベキュースペースに人が集まっていた。




キャンプ場のオーナーがソーセージを焼いている。
私の姿を見つけるとトングを持った手を軽く上げ、私を呼んだ。



「パンやマスタードはそこにあるから、焼けたソーセージ挟んで適当にやってくれ」と
バーベキュースペースの奥をトングで示した。

 




実は私はこういう感じにあまり慣れていない。
空いている席に腰を下ろし、ホットドッグを頬張りながらビールをチビチビ飲んだ。

これがキャンプ場のクリスマス、というところだろう。

回ってきたビスケット


しばらくして、隣にいたじいさんと話をするが、
じいさんモゴモゴ言っていて、何を言っているのかよくわからない。

何度か聞き返すと、数日中にホバートに大きな嵐が来るらしい。

おいおい勘弁してくれよ。


******************


朝、ロンフォードを後にする。
ロンフォードの街から出るのに少し苦労するが、これもいつものこと。








 

 


ロンフォード郊外は麦畑が広がり、とても豊かな景色だ。


天気は雨が降りそうな曇り空だが、Rossまで快走。

 

 



途中のCambelltownとManaraで休憩し、平均速度20キロで走ることが出来た。
タスマニアに来てからこのペースは珍しい。いつも15キロも出ればいいほうである。



 





ロスの街は古い町並みが有名だが、日本人には他に有名な場所がある。
Ross Village Bakeryである。

何が有名かというと宮崎映画「魔女の宅急便」に出てくるパン屋のモデルになったのでは、
と言われているからだ。


実際、見てみると、
まあ、言われてみれば、そうかもしれないという感じだ。




店内に入る。

あまり広くないが、お客さんはお客さんは多く、賑わっていた。
ショーケースには美味しそうなパイやファッジが並ぶ。



 




私は昼食にフィッシャーマンズパイとチョコレートファッジ、ベーコンエッグパイそれにキャラメルファッジを注文した。


 

フィッシャーマンズパイはホタテと何か練り物のようなものが入っており、とてもおいしかった。

 

ベーコンエッグパイ。真ん中に卵。これもおいしかった


チョコレートファッジはココナッツとクッキーが入っていて、
タスマニアのスィーツにしてはそこまで甘くなくて、口によくあった。

ファッジというと甘すぎて、自転車で旅をしていて体力を消耗していなくては
とても食べられないほど甘いものが多いものだが、ここのはそうでもなかった。

別にキャラメルファッジを購入したが、
こちらは『ロンリープラネット』オススメ商品である。テイクアウトにした。


充実した昼食を終え、リカーストアで夜のビールを買い、ロスを後にする。


当初、ロスからは南にずっと抜けて、
最初の都市ホバート近くまで行こうかと考えていたが、
なぜかそのあたりの街にはキャンプ場がないようなので、
そこまで南下せず、西に向かうことにする。

西へ行くルートはタスマニア中部の湖沼地帯に続いている。


ロスからしばらく強い向かい風にやられるが、ジャンクションに到着。

ジャンクションからルートに入るが、
主要ハイウェイではないためか道はやがてダートになった。
これは想定内だ。

ダートといっても、かなりしっかりしたものだ。
日記の記述によれば、「ダルトンハイウェイの後半程度」とあるので、
日本の未舗装路と変わらないぐらいだろう。


しかし、その後、目の前にこれまでツーリングでは経験したことがないくらいの
激坂が立ちはだかった。


私は絶句した。


これはマウンテンバイクでトレイルを走りに行って、何とか乗って登っていけるレベルだ。

登りで足をつく、ということはほとんどないが、今回ばかりはそうはいかなかった。
頂上か、と思って止まるとまだ先がある。

そんなことが何度もあって、ようやく頂上まできた。

これはひどい
私はこれまでそれなりに場数を踏んできたが、これは最大級の峠だ。
タスマニアの峠はどこも急峻だが、まさにこれはその最たるものだろう。





ひどい峠の後は、下るわけでもなく、道はフラットになった。
のぼりが終わってほっとした。

疲れた。当たり前だ。
早くテントを張って寝たい。




セルフタイマーがうまく使えずちゃんと取れなかった。3テイク目。


しばらく走りInterlakenに到着。
「Interlaken」と看板があり、街というほどでもなく集落があるだけ。
キャンプ場があると『ロンリープラネット』と書いてある。
今日はここで宿泊の予定。


一か所車が多く停まっている場所があったが、そこはキャンプ場ではなかった。
何かの集会場だろうか。
こんな辺境で車が多すぎる。怪しすぎて近寄れなかった。



道の周囲に木々が深く茂っており、夕方にしては暗く感じた。


少し迷ったが、キャンプ場を見つけた。
キャンプ場には先客のキャンピングカーが一台。


 
 
 
キャンピングカーのそばにいた男性が、水場とトイレを教えてくれた。
 
自分のテントを張っていると、先ほどの男性が、お湯の入った鍋を一つ持ってきてくれた。
 
「これ使うといいよ」
 
男性はグレッグといい、奥さんとキャンプしながら旅行しているそうだ。
 
私は礼を言うと、もらったお湯で体を拭いた。
 
最後に残ったお湯を背中にかけた。
疲れてはいたが、湖畔のキャンプ場で服を脱いで湯を浴びるのは爽快だった。
 
 
 

 

 

 

 

 

夕食は日本から持ってきたタラコスパゲッティのソースでパスタを作る。
食事をしながら、明日のドリンク用にお茶を沸かす。

そして『ロンリープラネット』の地図を何度も見て、明日の予定を考える。
旅の日常だ。


ふと思い出し、自転車のサイクルコンピューターを見ると、
今日の走行距離は116.5キロになっていた。

午前中は調子よかったとはいえ、よくやった一日だったな。


今は夏のはずだが、少し肌寒い。
グレッグに頼んで火に当たらせてもらう。


左の鍋のお湯をもらった

焚火に当たりながら、ビールをあける。
焚火の前で飲むビールはなぜこんなにうまいのだろう。

グレッグと奥さんのスーと話す。

 
 

 

二人はタスマニア北部、ビューティーポイントに住んでいるそうだ。
 
 
 
 

 

グレッグたちの愛犬ミッチー。愛想のいい愛くるしい犬であった。
 
私はビューティーポイントの近くを通ったのでバッドマンブリッジを通ったことなどを話した。
途中でタスマニアの鉄道の話になったが、タスマニア在住の人からしても
鉄道が貨物だけで旅客がないのはおかしいことらしい。
ちょっと安心した。
 
スーが手作りのパウンドケーキをくれた。
フルーツがふんだんに使ってあってとてもおいしい。
 
3人でしばらく話した。
夫妻は昨日もここに滞在しており、きのうは中国人の若者たちが車で来て、
夜、ウォンバットに興奮していたらしい。
 
ウォンバット。Web上から転載
 

 

夜、物音がして起きたがウォンバットの姿は見えなかった。。

 

 
 
 
 

焚火を囲んで話している時間。

旅をしているとこういう時間を過ごす機会に恵まれるが、
本当に何物にも代えがたい時間だと思う。


 

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