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アラスカ、ニュージーランド、タスマニアなどの自転車の旅、そのほか愛知奥三河のことなどについて書いています。

花桃の里を巡る - ライド奥三河 -

冬の終わりのトレイルランイベントの波が終わり、私の中で一旦、トレイルランは一区切りついた。

気がつけばここ最近はロードバイクでツーリングをしていない。

各地から春の花の便りが届いてきて、それならばと毎年恒例の春の奥三河を巡るライドに行くことにした。

 

いつものようにダモンデの自転車メンバーに声をかけ、集まってのは私を含めた5人。上野さん、タツマくん、エーシ、タイキが来てくれた。

 

今回は、設楽町田口をスタートゴールに設楽の北東部から東栄町を巡る。

時々吹く風が心地よい。半袖で十分な暖かい春の週末。自転車ツーリングにはこの上ない気候だ。

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まずは設楽町平山地区へ向かう。

平山地区はアジサイの里としても知られているが、花桃の里しても有名である。

 

昨年も同じくロードツーリングで訪れている場所が、今年もまた来てしまった。毎年来たいと思える場所なのだ。

岩古谷トンネルからしばらく上りをこなすと鮮やかな桃色の花が出迎えてくれる。

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どうやら一番いいタイミングで来れたらしい。
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我々は思い思いに写真を撮った。
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花桃の平山集落は静かなものだ。
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我々の他に観光客はいない。
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花の咲き乱れる静かな美しい集落。

ここにいるだけで春の幸せを感じられる、そんな贅沢な場所。
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平山の花桃を満喫した我々は小さな峠を越えると、道はそのまま東栄町振草に入っていく。

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道の先々に春色の枝垂れ桜や花桃が現れて、ついつい止まってしまう。
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花も美しいが、新芽の青々とした木々も色鮮やかだ。
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国道151号から東栄の中心部、本郷に向かうが、いつもは走らない大千瀬川沿いの旧別所街道を走る。旧道のため、ところどころ舗装が荒れているところはあるが、ほとんど車が来ないのでとても走りやすかった。ガツガツ走らないときにはここの道はいいな。

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今回のライドの目的地のひとつ「まちの縁側ぽたび」に着いた。

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4月初めにオープンしたばかりのこちらはドーナツ屋と東栄町観光まちづくり協会の拠点になっている。

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オープン最初の週末はすぐにドーナツが売り切れてしまった人気ぶり。

お昼前ということで、ドーナツはまだあったが、ひっきりなしにお客さんが訪れていた。


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ドーナツはプレーン、シュガー、きなこ、シナモンの4種類。私はきなこをチョイス。地元のお豆腐屋さんの豆腐が使用されており、ふわってして柔らかい。美味しいな。

これはたくさん食べてしまいそうだ。

三河でサイクリストがちょっと立ち寄って手軽に食べられるものは意外と少ないので、ここはサイクリストには喜ばれる場所になるのではないだろうか。ただ、ドーナツ食べ過ぎは注意である。

 

縁側ぽたぴを後にして、尾籠地区に向かう。こちらも花桃の隠れた名所である。

国道151号から横道にそれ、尾籠地区へ入っていく細道を進む。

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道がだんだんのぼりになってくるのだが、どんどん斜度がキツくなる。気がつくとサイクルコンピュータは斜度15%と表示している。途中からほぼ10%を越える斜度でしばらく登り続けることになるので、自転車で行く方はそれなりに覚悟して行って欲しい。
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尾籠は斜面の間にある小さな集落だ。

我々は道の終わりの尾籠岩山の入り口まで上りきった。
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三河の里には春の花が本当に似合う。
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立派な枝垂れ桜が何気なく咲いている。
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いい場所だ。


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尾籠のオススメスポットは「岩下遊歩道」である。こちらは地元の方が手作りされた遊具や様々な山野草が育てられており、遊びも花も楽しめる。

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クスッと笑ってしまう看板もあるが、手作りのブランコはなかなかスリリングである。可動域が広く斜面で高さもあるため、少し揺らすだけでかなり揺れているように感じるのだ。

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オッサンたちが揃いも揃ってへっぴり腰でブランコに乗るので笑えてきた。

園内にはミツマタの花もあり、花の見応えもなかなかのものだった。
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尾籠を後にし、再び東栄の街中を抜け、旧下川保育園のレンタルスペースdatteへ。

上野さんのリクエストでお昼はパレタコ食堂のカレーを食べるのだ。パレタコ食堂さんは最近まで東栄町内の店舗で営業していたそうだが、しばらくはdatte で営業するようだ。
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前から一度datte に行ってみたいと思っていたが、ようやく来ることができた。

 

お腹が空いた我々はまずはパレタコ食堂へ。

若いご主人が「お米が終わっちゃって…今から炊くので時間がかかりますけど、いいですか?」と大変申し訳なさそうな様子。

 

今回のライドは距離短めなので、時間的にはゆとりがある。我々は「待ちますよ」と伝え、建物の中を見て回ることにした。

 

建物の中は古道具屋さんになっており、様々な古道具が並んでいる。
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商品の種類はタンスなどの家具など大物から小物まで多くのものがあった。
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私はこの手のものが好きなので飽きずに眺めていた。また車で来ることにしよう。自転車では持って帰れないものばかりだ。
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ひと通り古道具を見て満足し、もうしばしカレーを待つ間、園庭で思い思いに過ごす。

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メンバー唯一の若者タイキはジャングルジムに上ったり、その辺で寝そべったりとなんだか一人で楽しそうだ。
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地元の子供だろうか、自転車で遊んでいる子供がいたので、話しかけてみると、町内の知り合いの娘さんだった。そういえばお住まいはこの近所だった。

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待ちに待ったカレーが来た。

最近はいろんなところでスパイスカレーが食べられるようになったが、パレタコ食堂さんのカレーは本当に美味しい。何というかセンスがよいのだ。

カレーを食べながら園内を眺めていると、桜の花びらが風に舞っているのが目に入る。

 

予定ではもう一本、林道の開拓に行くつもりだったが、今日はガツガツ走らなくてもまあいいか、そんな気持ちになった。

 

我々はカレーをペロリと平らげると、スタートの設楽町までゆるゆる戻っていった。