定着から放浪へ 放浪から定着へ

自転車の旅、そのほかの旅について書いています。

P.B.Pの男 2008年12月30日

 

クィーンズタウンは今日も朝から雨。毎日こんな天気が続くのだろうか。

気持ちはイマイチ乗らないが、今日は隣のStrahanの街へ行くだけだ。
距離は50キロというところか。

ゆっくり出ても昼には着けるだろう。

キャンプ場のレセプションで自転車のパンク修理が買えないか聞いてみると
ガソリンスタンドを紹介された。

街の中心部にあるガソリンスタンドへ行く。

クィーンズタウンから世界遺産国定公園のすぐ横を走り、ストローンに続く観光鉄道


ガソリンスタンドで用向きを伝えると、自転車用ではなく、
モーターサイクル用のものを出してくれた。
大きいのは使えないが確かにこれで十分だ。

必要な装備を補充したところでクィーンズタウンを出る。

昨日とは違う道だが、谷底にある街から出るのに急な坂を3キロ登る。

これでクィーンズタウンとおさらばだ。
全く,
すごいところにある街だったな。

急な登りは落ち着いたものの、その後も緩い登り。

楽ではないが、焦りはない。
天気が良くなくても、目的地が遠くないというだけで、気持ちの面でだいぶゆとりがあった。


天気は相変わらずの小雨。

 
 

 


一瞬晴れたかと思うと、また急に雨が降って。ということを繰り返した。
ニュージーランドも似たような天気だったが、こちらも負けていないな。


ストローンの街の手前で道は下り基調になった。




ストローンだ。

街のメインストリートから海が見えた。

西海岸だ。


東海岸を離れて10日。タスマニアは南北のハイウェイが発達しているが、
東西はそうでもない。ここまで来たと思うと少し感慨深かった。

 


ストローンの街はクィーンズタウンと比べてかなり華やかだった。
ゴードン川のクルーズをはじめ、シーカヤッキングなど
各種アクティビティが楽しめるだけのことはある。

もっとも、期待していたゴードン川クルーズはクリスマス休暇で休みだったが。


海を臨むメインストリートのカフェでランチにした。



チョコレートマフィンにフレンチバニラ(写真右)、
パニーニサンドといつものカプチーノを注文した。

パニーニサンドはとても美味しかったが、フレンチバニラ(写真右)は激甘で何とも微妙であった。
久しぶりの外れスィーツだった。

パニーニはおいしかった

時間に余裕にあるのでカフェで手紙を書く。



普段、手紙など書かないが旅先ではこうして手紙を書くことが多い。
行く先々で買ったポストカードで書けば、内容はさておき、
土産代わりになるかなと思っている。

余談だが、そうやって旅先から手紙を送っていた少年(今は立派な青年)から
同じように旅先から手紙が来たときにはとてもうれしかった。


ストローンにて。同じ日とは思えない晴天


Discoveryという系列のタスマニア各地でキャンプ場を経営しているところに行き、
ドミトリー(相部屋)を2泊取った。

明日は休息日だ。

正直部屋を取って泊まるのは痛い出費だが、
雨が降ったり止んだりの不安定な天気では落ち着かないので
無理をせず部屋を取ることにした。


Discoveryは広くて清潔だった。


部屋は二人部屋だったが、滞在中、私だけだったので気楽に使えた。

同じ宿にクィーンズタウンで見かけたサイクリストがいた。




少し話をし、後で飲みに行こうということなった。

シャワーと洗濯を済ませ、街へ戻った。


タスマニアのビール「カスケードドラフト」を扱う店で飲む。

ビールのオーダーは簡単でいい。
「ペールエール、ワンパイント」これだけだ。


彼は名をMatthewといい、ずっとブルベをやっているらしい。

ブルベとは200キロ以上の距離を既定のコースで制限時間内に走るもので
世界各地で開催され、近年日本でも盛んになってきている。

なんと彼は4年に一度開催されるブルベの祭典、
パリ-ブレスト-パリ1200キロに4回出場しているという。

2007年は60時間で完走。2003年にはわずか56時間で完走したという。

またすごい男に会ってしまった。
私は"Great!"としか言えなかった。

帰国後、オーストラリアのオーデックスのページをみると
役員のところに彼の名前があった。納得である。


さらに話すと彼の姉か妹は沼津に住んでおり、英語の教師をしているらしい。
また、日本にも一度来たことがあり、広島から大山のあたりまで走ったそうだ。

日本のオーデックス1200キロにも出たいと言っていた。
(日本ではAudexをオダックスと言うが英語圏ではオーデックスと発音するらしい。)
ぜひまた日本で会いたいものだ。


2杯目のビールを取りに行ったが、なぜか彼の分も私が支払っていた。
まあいい。
 
彼のバイクはメルボルンの工房で作られたハンドメイドのクロモリでなんとWレバー。





これでP.B.Pを走っているらしい。

「カーボンバイクも持っているけど、オーデックスはこれだ。」とのこと。


 

宿に戻り、夕食はインスタントのラーメンとマッシュポテトで済ます。
食事を簡単に済ませるとすぐに寝てしまった。


しかし夜中、目が覚めてしまい、なんとなく宿の中庭に出た。
昼間に干しておいたアームウォーマーが飛んで行ってしまったらしく
誰かが物干しのワイヤーに縛ってくれてあった。いやはや有難う。

獣の気配がしたので振り返ると、すぐそばの木にモモンガがいて
私と一瞬目が合うと、そのまま飛び去ってしまった。


街のキャンプ場で野生動物が姿を見せるのいいな。

私は部屋に戻り、再び眠りについた。




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