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定着から放浪へ 放浪から定着へ

自転車の旅、そのほかの旅について書いています。

眩しすぎる街 -cycling NewZealand -

海外で旅した街でどこが印象的だったか、と聞かれるとパッといくつかの街が思い浮かぶのはたいてい海辺の街だ。NZではピクトンやグレイマウス、タスマニアではセントへレンズやローヘッド、デボンポートなど。

 

日本の好きな場所を思い浮かべると、信州とか奥会津といった山深いところが浮かぶのに不思議なものだ。

 

なぜなんだろう、目を細めてしまうほど眩しい日差しや海の青さが強烈にまぶたの裏に焼き付いているからだろうか。

いや、それよりもそこで過ごした時間が穏やかで、心安らぐ自由な時間であったからではないだろうか。

 

***************

 

それぞれの旅に戻ったダニエルとルティアを見送った私は一人、ネイピアの街を見て回った。

 

小高い丘に登ると、街が一望できた。

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ネイピアはなんて美しい街なんだろう。

 

アールデコ建築の街並みとエメラルドグリーンの海。

しばらく飽きもせず、丘の上から見える街を眺めていた。

 

この2日間歩き回った街を見ていて、2日前にダニエルとビールを飲んでいたバーの建物が目に入った。

 

「今日、まだビール飲んでないな。」

私は立ち上がると眼下に見えるバーに向かった。

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ビールをタップで注文。NZだけかもしれないが、ビールをボトルや缶で買うより、店で生ビールを飲んだ方が安い。

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バーの店内から外を眺める。ネイピアの街はまだ祭りの喧騒に包まれている。

ジョッキを空けて、ようやくほろ酔いになった私は再び街の散策に出た。

 

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街の外れで後ろ姿がかっこよすぎる紳士を見つけ、写真を撮った。

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そしてそのまま海に出た。

 

地元の若者たちだろうか。

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楽しそうに語り合う彼らは、いろんなものを放り出して旅をしている私のにはあまりに眩しい光景だった。

 

 

 翌日、私はしばしの休息を終え、再びペダルを踏む日々に戻っていった。

別れ -cycling NeaZealand -

ネイピア滞在2日目。

この日、ダニエルとルティアと別れた。

朝、私はダニエルと朝食を共にした。


なんだかお互い言葉が少なかった。
ダニエルはいつものように、ここがよかった、とか シマ、これからどこに行くんだ、とか聞いてきた。

私はいつものように答えていたつもりだったが、なんだか違って感じた。

ふたりとも下を向いてばかりだった。

こういうとき、何を話せばいいんだろう?

「ダニエル、コーヒー飲むだろ?豆で淹れてやるよ」

私はコーヒーを淹れはじめた。

私の折り畳み式のコーヒーバネットを見て、「そんなの見たことない」とダニエルが言うので「これはMade in Japanだ。私の"endless holiday"が終わったら送るよ。ああ、そうだ、日本にはうまいビールがあるんだ。ビールも送ってやるよ。」
と私が言うと、「いいんだ、シマ、いいんだ、そんなの」としきりに言った。

私は彼に何をしてあげられたんだろう?


今でも思い出す、はじめてダニエルに会った日のこと。
雨の中スーパーを探して彷徨っていると、一緒にスーパーまでいってくれたこと。でっかいビール二人で飲んで、さんざん話して、食事をして休んでいると、彼が新しいビールを買ってきて、「これは君の分だ」と言った彼の笑顔、なんとも印象的だった。

毎日、走り終わるとテントを張りながら、二人でビールを飲み、(となりでルティアは呆れていたが)たくさんのことをお互い下手くそな英語で話した。

私たちは分かり合っていた、と思う。

私は足を痛めて走るのが本当に辛いときもあった。
テントのポールが折れて、途方に暮れたこともあった。
降りしきる雨と強風の中、諦めてしまいそうなこともあった。

そんなとき、いつも励まし、助けてくれたのがダニエルだった。

 

「シマ、ノープロブレムさ!」

私とは20歳も違うのにガンガン峠を上り、私のような中途半端な若造を励まし、前へと進む力を与えてくれた彼は本当にかっこいいと思う。

彼はこれから南に向かい、あと2週間もすれば国へ帰る。


もう、会うことはないかもしれない。


それに気がついたとき、とても寂しくなって、
別れ際、お互いどうしたらいいか分からない私たちは
ただ、うつむいた。

 

キャンプ場で、荷造りを終えたダニエルは、最後に私とルティア、それぞれと固い握手を交わし、私たちに見送られながら、いつものように走り去って行った。

 

さらば友よ。

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 [ダニエルはカステリのジャージとビールが本当によく似合う]

 

ルティアのほうはと言えば、彼女もこの日、ネイピアを離れるのだが、バスで一旦移動するという。

「さて、私も行かないと。シマ、予定は?私バスの時間までしばらくあるから、少しつきあって。」

 

私はルティアに誘われるがまま、ネイピアの街に出た。街は相変わらず祭り騒がしい。

 

私たちは一軒のベーカリーでコーヒーを飲むことにした。

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カウンターのビスコッティを買おうとしたが、小銭がなくて困っていると、店の女性が笑って「ひとつあげる」といってビスコッティをくれた。

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[ビスコッティをくれた女性。サンドもおいしそう]

 

ルティアの好きな外の席で、しばらく話した。

ダニエルのこと、それから自分たちのこと。ルティアはまだ一か月程度旅を続けるので、南島のどこかで会えるのでは、ということになった。北島を出るとき、メールすると約束した。

 

「私、別れ際に湿っぽいのって嫌なの。じゃあねシマ。コーヒーありがと。」

素敵な40代のスイス人サイクリストはいつものやさしい笑顔で手を振り、去って行った。

 

私たちはそれぞれの道へ戻っていく。これが私たちの旅だから。私たちの道はまたどこかで交わうかもしれない。もう、二度と会うことはないかもしれない。それが分かっているからこそ、出会いを、自分の旅を大事にしようと強く思うのだ。

 

一期一会の言葉が身に染みる。

 

***

NZの旅から数か月後、ダニエルはフランスから絵葉書を送ってくれた。サイクリストの聖地モン・ヴァントゥの絵葉書だった。

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内容は”Hi,mate.We cycle for two weeks inFrance.A lot of greats. Daniel Kummer from Switzerland”と言う彼らしいシンプルなものだ。

 

それを見て一瞬、「誰だよ、"we"って。」と思ったが、きっと例のダニエルの倍ビールを飲むという彼女のことだろう。

おかしさやら懐かしさで私は静かに笑った。

 

祭りのさなかのネイピア -cycling NeaZealand -

ようやくやってきたネイピアの街は、ちょうど祭りの最中だった。

アールデコフェステイバルと呼ばれる祭りが行われており、クラシックカーとクラシックな装いをした紳士、淑女が街に溢れていた。

 

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 アールデコフェステイバルについての説明はニュージーランド政府観光局メディアサイト「100% PURE NEW ZEALAND」から引用させてもらう。

1931年、ホークスベイ地震が起き、ネーピアの街は壊滅的な被害を受けました。震災直後から街は復興に取り組み、当時流行っていたアールデコ様式の建築物を街づくりに取り入れたのでした。そういったことからこのフェスティバルの背景には、街の再建を支えたアールデコ建築の美しさを称えること、そして最も重要なことには、復興に向けてたゆまず努力をした人々へ敬意を示すことにあります。そして建築物はもちろん、アールデコのファッションや音楽、ヴィンテージカー、飛行機や蒸気機関車、ダンスなどアールデコの魅力あふれるエッセンスに触れ、その時代の空気を直に感じていただけるでしょう。

 

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ダニエル、ルティア、私の三人は、この日は自由行動ということで思い思いに街に散らばった。

私は街の高揚感に飲まれるようになんだかうきうきしながら街を歩いた。

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服装が決まっているマダムがいたので「写真撮ってもいい?」と聞くと「ちょっと待って、シガレットくわえるから」とポーズをとってくれた。

お茶目で素敵なマダムだった。

 

私にはただ街を歩き回る以外にも目的があった。

装備品の補充だ。

このニュージーランド北島は暑い陽気だが、南島は南下するにつれ寒くなるという。シルク製の寝袋のインナーシーツと3シーズンの寝袋、それからレインスパッツを買った。

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3シーズンの寝袋はほとんど使った記憶がなく、そしてこの写真を見返すまで、買ったことすら思い出せなかった代物だ。帰国してすぐ、だれかにくれてやったのかもしれない。とにかく今は持っていない。

 

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街のメインストリートでダニエルに出会った。買い物の話をし、シルクシーツをNZ大手のアウトドアメーカー「katmandu」のショップで買った、と言うと「カトマンズは安いし、ものもいい」と太鼓判を押してくれた。いい買い物をしたようだ。

実際、ちょっと寒いときや寝袋不要の暑さの時に使えるので、今でも重宝している。

「ところでダニエル。もうビールは飲んだのか」思い出したように私が言うと

「いや、飲んでない。バーに行こう。」とダニエルは即答した。

 

ダニエルがいい店を知っているようなので、そこに行くことにする。

バーに向かう道すがら、私は前から気になっていたことをダニエルに尋ねた。

「なぁダニエル、君の国には徴兵があるだろ、どんな感じだ?」

「大変だ。重たいライフルを担いで何キロも歩かないといけないし、自転車はシングルスピードだしな。」とダニエル。

「?自転車ってどういうことだ?」

ダニエルによれば、彼は徴兵されると自転車部隊の兵士として働くらしく、さらに自転車がシングルスピードなのは、故障が少ないから、らしい。ちなみに当日、スイス軍に配備されていた自転車はTREKだそうだ。

 

これは興味深い話が聞けた。やるなスイス軍。

 

そんなことを話しているうちにバーについた。

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私たちはバーのカウンターでビールを注文し、通りの見える席に着くと、私たちは満面の笑みでビールジョッキを掲げ、いつものように明るい時間から乾杯した。

 

 

 

"Evil Hill"を越えろ -cycling NewZealand -

三人で朝食を食べながら、この日のルートについて相談。120キロ越えのハードなルートだ。

ここ数日間のライドで左ひざと右のくるぶしが痛むようなり、そろそろ休息日を取りたいと思っていたが、目的地のネイピアまで行けば、三人それぞれ別ルートになり、この日のライドで三人一緒に走るのは最後。私は多少無理をしてでも三人でネイピアまで行きたかった。

ルティアが自分のドイツ語のガイドブックを開き、

「今日の峠は"Evil Hill"って言うみたい。いかにも辛そうね。ちょうどいいところにカフェもなさそうだから、スーパーに寄ってランチを買っていきましょう。」と言った。

"Evil Hill"なんて言われて、すこし怯んだが、きっとこの三人なら行ける、そう思った。今であれば、どんな峠だってペダルを漕ぐのを止めなければ、必ず頂上へたどり着ける、と自信を持って言えるが、当時はそこまでの経験も自信もなかった。

大げさだが、"Evil Hill"と言われてそのくらいビビッていたのだ。

 

出発前、ルティアの提案に従い、スーパーで買い物をする。ダニエルと私はマフィンを買った。ダニエルはバナナマフィンが好物らしい。私はブルーベリーマフィンを買った。

近頃は日本でも大きなマフィンを見るようになったが、マフィンが大きなリンゴぐらいあるのに最初は驚いたものだ。今でもバナナマフィンを食べると、ビールとバナナマフィンをこよなく愛するダニエルのことを懐かしく思い出す。

 

買い物の後、私は体を伸ばして二人が準備できるのを見ていた。
「今日はだれが先頭走るんだ?」私が尋ねると、
「シマ、あなたがリーダーよ」とルティアが言った。

私はルティアの言葉に少し驚いたが、なんだか気合いが入った。


「準備はいいかい?」
二人の顔を見る。いつも陽気ダニエルも少し真面目な顔をしてうなずいた。

「もちろん、いいわよ。」ルティアはいつものように今日の旅に期待に胸を躍らせているのがわかった。


ネイピアまで峠二つ含んだ120キロ。不安のあるルート。だが、今日の三人なら行ける、私は確信した。

 

この日の空も青と白の世界だった。

 

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Evil hillはなかなかの峠だった。とはいえ、もっときついのを想像していたので、頂上に着いたとき、やや拍子抜けだった。

頂上近くの原っぱで昼食。

私がコーヒーを淹れ、マフィンを食べていると、ルティアはハンドルバッグの中からナイフとニンジンを出すと器用にニンジンの皮を剥き始めた。そして先っぽからポリポリと食べ始めた。そんなふうにニンジンを食べるのを私は初めて見たので、びっくりした。こっちの人にすればまあ普通のことらしい。

その後もルティアはしばしばニンジンをポリポリ食べていた。

 

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その後、ないと思っていたカフェを見つけて迷わず入る。

なぜかネイティブアメリカンの装飾品の飾られたカフェだった。

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タープの下のテラス席はとても気持ちが良かった。

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日が少し傾き始めた頃、ネイピアの街についた。

 

私は嬉しくて、思わず「着いたぞ!!」と叫んだ。

 

キャンプ場にチェックイン。

ダニエルとルティアは2泊、私は4泊することにした。

「4泊!」とダニエルは驚いていたが、私には休息が必要だったし、久しぶりの街であったから、ゆっくりしながら、今後の計画もゆっくり立てたかった。

 

夜はキャンプ場の隣のレストランで三人でこれまでともに走った日々に乾杯した。

ダニエルとルティア、彼らに出会うことが出来て、ともにここまで来られたこと、そのことに心から感謝した。

そして、二人の笑顔を見ながら、あんな人になれたら、と思った。

ステーキとビールとチャイニーズtake away -cycling NewZealand -

朝、チェンはバスでロトルアに行くため、ギズボンで別れた。

 

再び、ダニエルとルティア、私の3人になった。私たちはギズボンから約220キロ離れたNapierまで共に行くことを決めていた。

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[この日も暑く眩しい日だった]

 

朝、テント撤収すると、テントのポールが継ぎ目のところで繊維が裂けるようにパキパキと破断した。私は絶句した。旅の中で最も重要な道具といっても過言では無いテントのポール。これがないとテントが自立しない。それほど重要なテントポールが割れてしまったのだ。

このギスボンにアウトドア用品の店などあるのだろうか。

私がおろおろしていると、ダニエルが何事かと近寄ってきた。私は事情を話した。ダニエルは少し考えた後、ポールのリペアパイプを持っていないか私に聞いてきた。

テントは製品によっては、ポールが折れた場合に、応急処置できるようリペアパイプが付属している場合があるが、私のテントには付いていなかった。いろいろな状況を想定してきたはずだったが、ここでテントポールが破断するなんて思ってもみなかった。それだけ甘かったということだ。

ダニエルが何かないかと言われ、タープ用ポールがあるのを思い出し取りだした。長さはテントに使うには短いうえ、太さも少し太い。それを見てダニエルが、「シマ、これ切ってもいいか?」と彼はビクトリノックスのナイフを取り出すと、ノコギリ部分でポールを切り始めた。切り出したポールを少し地面のコンクリートで削って表面を整えると、テントポールの上にかぶせ、グルグルとダクトテープを巻いた。

「これで大丈夫だ、シマ」とダニエルは自身に満ちた笑みを浮かべた。

少し前まで私は何ともならないと思っていたトラブルを解決してくれたダニエル。

旅人としての経験値の違いを実感した。そして、彼が一緒にいてくれたことを心から感謝した。

 

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トラブルも解決し、三人で走り出す。

健脚のダニエルは峠で先にいってしまうこともあったが、遅れるルティアや私のペースに合わせたりもしてくてた。

三人のともお互いのペースに慣れてきて、とても一体感があった。

 

私は膝の痛みが日に日に辛くなっていたが、ネイピアまでは何とか三人で行きたかった。ネイピアから先は、3人ともそれぞれの目的地に向かうことになっており、そこまではがんばりたかった。

 

この日の目的地Wairoaに到着。

 

キャンプ場にチェックインし、おのおの、自分の寝床づくり。

ダニエルに補強してもらったポールは問題なし。驚くことだが、結局そのまま数年間使用した。

 

テントを張っていると、ダニエルがどこで仕入れたのかビールを持って戻ってきた。

「シマ、今日はビール12本だぞ!」ダニエルは高々とダースのビールを掲げた。

「またそんなに飲むの?」ルティアは呆れ顔だ。

そんな呆れ顔のルティアにも1本ビールを渡し、みんなで乾杯。

ビールを飲みながら、テント設営。そうこうして1本目のビールが空くころ、ダニエルが2本目をよこした。ダニエルはよく分かっている。

 

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[キャンプ場にあった車。開けると・・・]

 

 

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[バーベキューコンロ!!!]

 

誰が言い出したか、今日はみんなでステーキを食べに行こうということになり、キャンプ場で紹介してもらった店へ。

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三人でステーキを注文し、やっぱり乾杯。

ルティアはパンを使って上品に皿をきれいにして食べていた。

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ステーキはなるほど美味しかったが、「おや」っというほど小さく、私もダニエルもペロッと食べてしまった。

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[店の入り口のタイル。ブレブレ]

ステーキを食べ、店を後にし、キャンプ場に戻ろうとすると、通りのチャイニーズのtake away(持ち帰り)の店が開いていた。

 「なあ、ダニエル、まだフライドライスくらい食べられそうなんだが、いっしょにどうだ?」思った以上にステーキが足りなかったのでダニエルに聞くと、やはり彼もまだ、満腹とは程遠いらしい。

「いいね。コーラも飲みたい」とダニエル。それを聞いたルティアは「あなたたち本気なの?もう。」とまたまた完全に呆れ顔だ。

ルティアは「先に帰るわね」と先にキャンプ場に戻っていった。

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[夜の街で出会った犬]

 

NZ滞在中、米が食べたいときはよくチャイニーズのtake awayをよく使った。持ち帰りのパックのサイズで値段が決まっていて、チャーハン(フライドライス)や春巻、ギョーザなどの惣菜がつめ放題になっている。余談だが、NZのチャイニーズに行くまで春巻の英語がまんま”Spring Roll”というのを知らなかった。

店内にはテーブルがあったので、そこでダニエルとコーラで乾杯し、二度目の晩御飯を二人で満喫した。

 

空腹を満たしたダニエルと私は、幸せな気持ちでキャンプ場に戻り、再びビールを開けた。

Prost !

 

 

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