定着から放浪へ 放浪から定着へ

自転車の旅、そのほかの旅について書いています。

K -cycling NewZealand -

出港からずっとフェリーはよく揺れていた。

 

f:id:independent-traveller:20180210213107j:image

フェリーの中でKと何か話した記憶がほとんどない。Kは船に弱いのか椅子に体を埋めたまま、眠っていたと思う。
一方、私はといえば、山盛りのフィッシュ&チップスを平らげ、地元のクラフトビールを飲んでいたが、元々船酔いしやすい私は、すぐに船酔いしていまい、気持ちが悪くなってしまった。


船酔いに耐え、しばらく眠ろうと試みたが、やがて吐き気に襲われトイレに駆け込んだ。クック海峡の荒波と脂っこいフィッシュ&チップスという組み合わせは危険だ。トイレの鏡で自分の顔を見ると青白い顔をしていた。

 

私は憔悴したまま、席に戻った。幸い、Kは眠り込んだままで、何が起こったか気が付いていないようだった。

 

フェリーはピクトンの港に着いた。

 

南島だ。

 

 

わずかな明かりが港をボンヤリ照らすだけで、周囲の様子はよくわからない。小さな街であるようだった。

 

 

フェリーを降りると、Kと翌朝会う約束をして、それぞれ宿に向かった。

もうとにかく寝るだけだった。

 

 ウェリントンのインフォメーションセンターで取ってもらった宿には、私の他にも何人かフェリーで到着した客がいた。相部屋の二段ベッドの上段をあてがわれると、ベッドに荷物を放り投げ、そのまま眠りに着いた。

 

翌朝、宿で朝食を食べていると、若い男性が話しかけて来た。NZではこうして積極的に話しかけてきてくれて、自分のことや相手のことをあれこれ聞いたりして、交流してくれる若者にしばしば出会った。私は話しかけられれば話すが、自分から積極的に話に行く方ではないので、彼のような若者は有り難かった。

 f:id:independent-traveller:20180210213212j:image

私には、旅が終わればどう生きていけばいいのか、という潜在的な不安が常に心のどこかにあって、それが慣れない土地での旅の不安と重なり、心こそから旅を楽しめないことがあった。

そんな私には、純粋に旅を楽しみ、いろんな人と交流しようと、積極的に話しかけてくれる彼はあまりにも眩しかった。私は彼とと連絡先を交換して別れた。

 

Kとの待ち合わせまで時間があったので、当初泊まる予定だったTop10のキャンプ場へ行き、何時からチェックイン出来るか聞いてみた。

 

すると10時前だが、もうテントを張ってもいいと言う。

 

これはかなり嬉しかった。余計な荷物を置いておけるからだ。

f:id:independent-traveller:20180210213340j:image

 

さっそくテントを張り、荷物を置いて出かけた。

 

Kが宿泊しているバックパッカーの前でKを待った。特に何かするわけでもないが、会う約束をしていた。
この数日間、フェリーのスケジュールに振り回されたので、ここらでゆっくりしたいと思っていたところでもあった。

Kがお昼ご飯を作ってくれるというので、Kの泊まっているバックパッカーで昼ご飯を食べた。「ビール、安いのだけど飲むよね?」とビールも出してくれた。

f:id:independent-traveller:20180210213457j:image
このバックパッカーでは、釣り道具を貸してくれる、というので二人で海に釣りに行くことにした。日本で一人旅をしていた頃はよく釣り道具も持っていたが、結局使わず終いのことが多く、今回の旅では持ってきていなかった。

餌になりそうなものを探しに近所の食料品店に入る。10本入り2ドルの安い魚肉ソーセージを見つけ、購入。レジの女性が韓国人っぽかったので、「アニョハセヨー」と挨拶したら、微笑みながら韓国語で話始めたので、「ごめん、日本人なんだ。韓国語は『アニョハセヨ』しか知らないんだ。」と答えた。こうした些細なことはなぜかよく覚えている。

f:id:independent-traveller:20180210213622j:image

Kと防波堤に行き、魚を釣り始めた。海鳥がたくさん飛んでいる。風が吹き続ける海辺は寒かった。

f:id:independent-traveller:20180210213701j:image

Kが自分のことを話してくれた。自称「悩める25歳」で(笑)、日本で看護師をした後、いくつか仕事をしていたそうだ。どこかにある自分の「目的地」を探しているタイプの人だろう。NZでは、一度定職についたあと、こうしてワーホリで自分を見つめ直している30前後の女性にしばしば会うことがあった。当時はそうは思っていなかったが、自分も似たようなものであったと思う。

f:id:independent-traveller:20180210213741j:image
Kは、等身大の日本人の女の子で、少し前まで一緒に旅をしていたダニエルやルティアみたいに、さりげなくすごい、という感じはない。ただ、「自由にしている」という感じだった。「自由を満喫している」でもなければ「自由を持て余している」でもなく。

Kがハーモニカを吹いてくれた。

f:id:independent-traveller:20180210213835j:image

私も一応ハーモニカを持っていたので何曲か吹いた。相変わらずの下手っぷりで、時間がある日にはもっと練習しようと思った。

 

釣りの方はといえば、魚は小さいのが3匹と、なんとか食べられそうな大きさのものが2匹釣れただけだった。

f:id:independent-traveller:20180210214019j:image
小さい方の3匹は海鳥に投げてやると、上手に空中でキャッチした。

f:id:independent-traveller:20180210214107j:image

Kのバックパッカーに戻ると、釣った魚と餌用に買った魚肉ソーセージで晩御飯を作った。
バックパッカーの庭に生えていたローズマリーを使って魚を焼いた。魚をさばいているとき、隣で見ていた客が不審な目で見ていた。そんな魚よく食べるな、と思ったのだろう。

f:id:independent-traveller:20180210214224j:image

昼にも飲んだ薄いビールで乾杯して、夕食を食べた。

Kはこれからどうするかを尋ねると、どこかでフルーツピッキングの仕事を探すという。

 

食事を終えると私たちはメールアドレスを交換して別れた。

 

 

だいぶ以前に連絡しなくなってしまったが、その後しばらくKとは何度かメールをやり取りしていた。

日本に帰国後、八丈島にいたり、あわら温泉にいたりして、日本でもふらふらしていたようだが、やがていい相手を見つけて結婚したらしい。

 

 

NZの旅の後、私もいろいろ迷走し、失敗や挫折もあったが、NZで同じ時を過ごし、自分と同じように生き方を模索しているKの存在は「自分は一人じゃない」と思うことが出来て、有り難かった。Kとの出会いに本当に感謝している。

 

風のウェリントン -cycling NewZealand -

彼女と出会ったのはウェリントンのフェリーターミナルだった。

チェックインを待つ間、ロビーにいたアジア人女性の横にzero pointのザックが置いてあった。zero pointはその頃まであったモンベルのザックのラインナップで、それを見て、多分日本人だなと思い声をかけた。それがKだ。

 

Kは私より少し歳下、ワーキングホリデーでニュージーランドにいるらしい。

お互いのことを簡単に話すと「お兄さん、何だか私と同じ匂いがする」彼女はそう言った。

 

我々が乗るはずだった朝の便は悪天候でキャンセルになってしまった。風の強いウェリントンではよくあることらしい。外では雨が時折降りつけ、ずっと強い風が吹いていた。

 

また夜の便で会うことを約束して、一旦、Kと別れた。

 

私はまずインフォメーションセンターに向かった。渡った先の南島Pictonの街で宿を確保しないといけなくなったからだ。

当初の予定では昼過ぎにはピクトンに着いて、Top10グループのキャンプ場に泊まる予定だったが、振り替えになった便は10時過ぎの到着。何とかしなくては、と焦り始めた。

 

今、冷静に考えれば、治安が悪いわけでもないのでそこらのベンチで寝袋にくるまって朝まで待てば良さそうなものだが、当時は予期せぬフェリーのキャンセルに慌ててしまったのだ。

 

インフォメーションセンターは人で溢れていた。カウンターに並んで順番を待つ。しばらく待ってメガネの似合う素敵な女性が応対してくれた。

ピクトンは小さい街だが、比較的、アコモデーションはあるらしい。とはいえ、私と同じような客が多いらしく、その場ですぐに予約出来なかった。

「キャンセル出そうな感じなんだけど、順番待ちね。午後にまた来て、予約出来たらしておくから、そのときに結果を教えるわ。」インフォメーションの女性は親身に応対してくれた。予約できることを祈りながら、インフォメーションセンターを後にした。

 

さて、どうするか。

 

元々、私の計画では、北より寒くなる南から回るつもりで、ウェリントンは南島を一周したあとまた北島に戻ったときにゆっくり見よう、と思っていたので、急に時間が出来た格好だ。

 

ランチには早い時間だったので、前々から何とかしたかったデジカメに溜まった写真データをCDに焼いてもらいに行く。店はすぐに見つかり、こちらはすぐに済んだ。

f:id:independent-traveller:20180116215240j:image 

首都とあってウェリントンはビルが多い。久しぶりの都会を自転車で移動していると突然、ウェリントン特有の強い風が吹き、手に持っていた手袋が飛ばされた。「あっ、」飛ばされたのに気がついた瞬間、50mは飛ばされてしまった。

自転車を降りようとすると、通りすがりの女性が慌てて拾ってくれた。

 

この些細なエピソードが「ウェリントンは風の街」という印象を私に強く残した。

 

そんな中、NZのアウトドアショップ、カトマンズの店舗を見つけた。そういえば、パーマストンノースでそろそろテントがセールだ、と言っていたな。

カトマンズに入ると、テントコーナーでしばらく悩んだあと、結局、テントを購入した。まあ、予定通りか。

 

いい時間になったので、インフォメーションセンターに戻ると、先程の女性が私の顔を見て、笑顔で頷いた。

どうやら宿を確保してくれたようだ。

私も安堵で笑顔になった。

 

ウェリントンでどうしても行きたい場所が一箇所あった。

 

BAR Mollymalonesだ。

 

NZに行く、と決めたとき、応援してくれた会社の先輩がウェリントンに住んでいたことがあり、ウェリントンに行くなら、絶対行った方がいい、と勧めてくれたアイリッシュバーである。

 

私のロンリープラネットモリーマローンズのページには日本を出る前から既にマーカーが引いてあり、行く準備は万端だった。

 

地図を見ながらモリーマローンズを目指す。

f:id:independent-traveller:20180116205721j:image

果たしてモリーマローンズはあった。

予想していたよりカッチリした店構えだ。

 f:id:independent-traveller:20180116205825j:image

店に入り、窓際の席に座る。

オーダーは勿論、アイリッシュビール、キルケニーとフィッシュ&チップスだ。

 

広い店内のテレビではクリケットが流れていた。

 

フィッシュ&チップスが来た。

f:id:independent-traveller:20180116205942j:image

今まで見たどのフィッシュ&チップスよりも上品だ。

 

NZで食べたフィッシュ&チップスではここのが一番美味しかった。 

 

その後、フェリーの中でビールを飲まないといけないと思い、リカーストアを探すが、見つけたのはワインショップだった。

 

古い店のようで、煉瓦作りの雰囲気のある店内には所狭しとワインが並んでいた。残念ながら当時はワインはそこまで飲まなかったので、あまりちゃんと見なかったことが悔やまれる。

 

年配のご主人が奥から出てきた。

 

ビールがあるか、と訊ねると「地元のビールがある」と言って何本かビールを出してくれた。「tuatara」というビールで聞けば、パラパラウムあたりで作っているらしい。調べたところ最近のクラフトビール人気で日本でも買えるようだ。安くはなかったが、いい機会なので買うことにした。

 

「どこから来たんですか」物腰柔らかにご主人がお決まりの質問を投げかけてくる。これまでのことを話し、夜のフェリーで南島に行く、と言うと「大学のそばのフィッシュ&チップスが美味しいから買って行くといいよ」と教えてくれた。

 

ワインショップを後にすると、私は教えてもらったお店でフィッシュ&チップスを買った。テイクアウト専門の人気の店らしく、ひっきりなしに客が訪れていた。魚の種類が選べるようになっていた。こちらのフィッシュ&チップスはいわゆるフィッシュ&チップスで、でかいサイズの包みを渡された。

 

夜になり、フェリーターミナルに戻った。

 

ターミナルにはすで人の列が出来ていた。少し先にKが並んでいて、私に気がついたKは小さく頷いた。

 

夜の便は無事に出るようだ。

 

フェリーに乗り込み、Kと小さいテーブル席に座った。

 

風は依然強い。夜の海峡にフェリーが進んでいく。少し揺れそうだった。

 

 

南島移動計画 -cycling NewZealand -

パーマストンノースには二日間滞在し、装備品の買い出しなどをしようと思っていたが、ウェア類に関してはあまりこれといってピンとくるものなかった。

f:id:independent-traveller:20180108165840j:plain

パーマストンノースの街



自転車屋ではサイクルキャップを探した。当時はヘルメットを被る時、キャップなどを何も被らず、頭に直接ヘルメットを被っていたが、そのおかげで毎日、ヘルメットを取ると髪の毛の形がヘルメットの凹凸そのままになってしまい困っていたのだ。

自転車屋でそんな話をすると店員のお兄さんに「キャップは高いから、無理に買わないほうがいい。バンダナか何か持ってるだろ?それを頭に巻けばいいよ。」と言われた。

前日のカトマンズでもセールの話を教えてくれたし、ニュージーランドの人は旅をしている人間の懐具合をよく理解しているようだった。こちらのアウトドア業界で働いている人はもしかしたら、旅をしてた人が多いのかもしれない。

 

結局、キャップは店員さんの言う通りしばらくあるもので間に合わせるようにしたが、ニュージーランドデザインのサイクルジャージでかっこいいものを見つけたので、そのうちぜひ土産買おうと思った。

 

パーマストンノースからはLevinという街に向かう。

 

このあたりから、 サイクルコンピューターの調子が悪くなり、動かなくなった。電池を交換したが、やはり動かない。毎日、走行距離を取っていたので、また急な出費で辛いが早めに買おうと決めた。

 

 レビンの街では地元ブランドの「Avanti」のサイクルショップがあったので入ってみた。今はどうか知らないが、当時は「Specialized」の代理店も兼ねていたようで、日本では見かけなかったSpecializedのアイウェアなども置いてあった。お店の人に断っていくつか写真を撮らせてもらった。

f:id:independent-traveller:20180108165930j:plain

f:id:independent-traveller:20180108165907j:plain

f:id:independent-traveller:20180108165901j:plain

 

レビンではインフォメーションセンターでフェリーの手配をした。フェリーは翌日午前の便を予約した。NZのインフォメーションセンターのスタッフはどこも手際が良く、アドバイスもいつも的確なので本当に安心出来る。レビンのスタッフの女性も対応が良かった。

 

ニュージーランドの北島から南島に渡るには首都のウェリントンから南島のPictonという街までフェリーを使うのが一般的だ。聞くところによると、スカイダイビングで北から南に飛ぶ、なんていうNZらしい方法もあるらしい。

 

私の立てたスケジュールは、この日のうちにParaparaumuの街まで行き、一泊。そこから電車に乗り、首都ウェリントンへ。

ウェリントンの周りは自動車専用道路しかなく、自転車では侵入することができない。そのためオークランドからの移動と同じようにこちらも電車を使う必要がある。 

朝早い電車でウェリントンに着けば、そのままフェリーに乗り、午後に南島に上陸、それからキャンプ場に行けばいい、と考えた。

 

パラパラウムに着くとキャンプ場に行き、テント張り、フェリー移動に備えて荷物を整理した。

 

f:id:independent-traveller:20180108165849j:plain

ある日の晩御飯。芽キャベツが使いやすかったのでよく食べていた。



テントを張り終わる頃、雨が降り出してきた。

翌朝、パラパラウムの駅から電車に乗った。パラパラウムのことはあまりよく覚えていない。ただ朝、雨が降っていてテントたたむのに苦労したということだけ覚えている。

 

パラパラウムからウェリントンまでは電車で小一時間。

 

天候が回復することを祈りながら、車窓の風景を眺めていた。

 

 

f:id:independent-traveller:20180109230555j:plain

 

God is good -cycling NewZealand -

あっという間にNZに来てからおよそ1か月近くが過ぎ、3月になってしまった。寒くなる前にそろそろ南島に行かないと、と焦ってくる。

 

ワンガヌイの朝はまったりと食事をし、朝から自転車屋へ行ってみた。秋冬のウェアを探してみたがいまひとつこれと言うものがない。この日の目的であるパーマストンノースはまずまずの大きな街だ。ウェア類の購入はとりあえずパーマストンノースまで持ち越すことにした。

f:id:independent-traveller:20171205205757j:plain

 

ワンガヌイからは国道が首都のウェリントンまで伸びている。

当然このルートは車が多いのが予想されるのでこちらを外し、やや遠回りにはなるが、Martonという街を行くルートをとる。

f:id:independent-traveller:20171205205820j:plain

丘陵地帯に広がる小麦畑が眩しい。

f:id:independent-traveller:20171205205843j:plain

ある教会の前で見つけた看板

マートンはクラシックな街並みの小さな街だった。次のFeidingもそうだったが、このあたりの街はそんな感じであるらしい。

マートンで昼食。カフェを探したが、混んでいる店が多かったので、お客の少ないの少ないおしゃれな店に入った。

f:id:independent-traveller:20171205205957j:plain

非常に感じの良い店だったが、値段のほうもなかなかだった。

店の女性が感じよくメニューをいろいろ説明してくれる。

ノンアルコールカクテル 5ドルとフィッシュフライとチップスが10ドル50セント。

昨日1日30ドルを上限と決めたものの、 1日めにして目標達成ならずと言う感じになってきた。

f:id:independent-traveller:20171205205916j:plain

 

値段は高かったものの味もとても良かった。しかし、量明らかに足りなかった。

すすめられたノンアルコールカクテルはキウイフルーツベースのちょっと不思議な味。先程の店員の女性にレシピを聞くと「ちょっと待って」と言って何かボトルを持ってきた。これとレモネードを割るだけだって。

f:id:independent-traveller:20171205205952j:plain


作り方がどうしても気になったので、ちょっと勇気を出してレシピを訊いてみたが、うーん。なんだか残念。

食事はおいしかったが、なんとも微妙な感じになってしまった。

f:id:independent-traveller:20171205210013j:plain

昼食後はフィールディングへ向かう。フィーリングまでは追い風。言うことなし。

f:id:independent-traveller:20171205210022j:plain

フィールデイングも小さい街だが、美しいところだった。こういう日本であまり知られていない街をゆっくり歩いてみたいものだ。

f:id:independent-traveller:20171205210030j:plain


フィールディングを後にすると、そこから風は向かい風。まるで進まなくなってくる。さらに、空もだんだん曇ってきて気分が落ち込んできた。サイクリストの気分は本当に天候次第だ。

 

何とかパーマストンノースに到着。

 

インフォメーションセンターでアウトドアショップとキャンプ場の場所聞く。アウトドアショップはネイピアでもお世話になったNZ大手のカトマンズと、もう一軒ローカルの店を教えてくれたが、結局迷子になってしまい、カトマンズにしか行けなかった。

カトマンズでテントを見る。色は若干好みじゃないが、サイズ、重量はまずまずのものを見つける。カトマンズの店員に、今旅をしていて新しいテントを探していると言う話をすると、このテントは来週から末から60%オフになるぞと言われた。そんなセール情報、先に話していいのか?

とはいえ、来週までここに留まるわけにもいかない。

来週まで待てないと言うと、来週どこにいるんだと訊かれ、来週はそうだなぁ、きっとウエリントンか南島に渡っているぐらいだ、と伝えるとウェリントンにも店があるからそこで買えばいいとアドバイスを受ける。

ニュージーランドの人はどうしてこうもいい人多いが多いんだろうか。

タイミング良くセール期間中にカトマンズにまた行けるか分からないが、行けるならば買ってしまおかと本気で考えた。

 

f:id:independent-traveller:20171205210053j:plain

街の中心からあまり離れていないところにキャンプ場があった。

南島に渡る準備もあり、2泊することにした。

支払いをクレジットカードでしようとしたら、手動の複写機でカードのインプリントを取られて笑った。キャンプ場自体は快適に過ごすことが出来た。

f:id:independent-traveller:20171210121354j:plain

ピクニックランチとダートロード - cycling NewZealand -

朝、目が覚めるとテントがビシャビシャになっていた。雨が降ったわけでもないのにフライシートはおろかインナーもかなりびっしょりだ。

テントは学生時代からキャンプツーリングに使用していたものでもう長いこと使っている。防水がかなり落ちてきていた。ポールも一度折れてしまったことだし、買い替えも考えなくてはいけないかもしれない。とりあえず、次回に街に滞在する際には防水スプレーを買おうと決めた。

 

f:id:independent-traveller:20171129205027j:plain

山岳地帯ということもあり、朝は寒かった。ずっとビンディングのサンダルを使ってきたが、トレッキングシューズタイプのものにそろそろ変える時期だろうか。防寒ウェアの手持ちがあまりないので、そうしたものの購入も検討する必要があるだろう。

 

f:id:independent-traveller:20171129204916j:plain

この日のルートは引き続きダニエルのオススメルート。

メインのハイウェイを避けて走るルートだ。しかし、今回初の長いダート区間があり、少し緊張した。この約40キロのダートは今思えば、路面もそう悪くはなかったので、そんなに臆病になる必要はないのだが、初の海外のダートだったのだから、ビビっていたのだろう。

 

f:id:independent-traveller:20171129204852j:plain

実際に走ってみると、砂が浮いたところで何度か滑りそうになり、それなりに神経を使った。こんな道ばかり走って世界を回っている人がたくさんいると思うと尊敬する。

でもちょっとスリッピーな路面を走るのどこ楽しかった。

 

この日はルート上にカフェがなく、この旅で初めて昼食をカフェ以外のところでする。集落の教会のそばの草地に腰を下ろし、昼ご飯にした。

 

f:id:independent-traveller:20171129204842j:plain

f:id:independent-traveller:20171129204942j:plain

ランチメニューは朝、ライティヒの街のベーカリーで買ったサンドイッチと手持ちのトーストブレッドにハチミツを塗ったもの、それからいつか買ったりんご。あと、もちろんその場で湯を沸かして淹れるコーヒー。それでちゃんとお腹いっぱいになった。安上がりの割に満足出来た。こういうのも悪くないな。

 

f:id:independent-traveller:20171129205039j:plain

ダートロードを抜けて、この日の目的地であるWhanganuiに到着。街の角に立つアイリッシュバーが洒落ていて気になったが、思いのほか疲れていたので、キャンプ場に向かう。街の真ん中を流れる川の両岸にキャンプ場がそれぞれあった。ただ、どちらも街の中心部から数キロ離れていてキャンプ場までたどり着くのにまた疲れてしまった。

 

f:id:independent-traveller:20171129205047j:plain


いつものようにパスタを茹でて夕食を済ませて、日記をつけながらお金の計算をしてみるとすでに予定よりかなり使い込んでいた。この日以降、1日の出費は30ドルまでと決めたが、何だかんだで達成されることはあまりなかった。

f:id:independent-traveller:20171201220702j:plain

 

Tongariro National Park - Cycling NewZealand -

タウポから南に向かう。そのまま南下を続け、北島の一番南に位置する首都ウェリントンから南島へ渡るためだ。

 

タウポのキャンプ場で会ったオランダ人サイクリストと話していたときに、これから南島に向かうと言うと「なにやってるんだ、行くならquicklyだ」と言われた。

そこはquicklyじゃなくてhurry upじゃないのか、と見当違いのことを思いながら話を聞いていたが、南島は私が思っていたよりも寒いらしい。

南半球のNZでは、赤道に近い北の方が暖かい。日本でいえば九州とか四国の感覚だろうか。タウポにいたのは2月の終わりでちょうど夏が終わるころだった。

少し、急いだほうがいいかもしれない、そう思い始めた。

 

f:id:independent-traveller:20171007204622j:plain

タウポからTurangiまでの50数キロを走ったこの日の記録はほとんど残っていない。宿泊したYHA(ユースホステル)のキャンプサイトが9ドルで安かったが、ビールで12ドル使った、ということぐらいだ。

f:id:independent-traveller:20171007204635j:plain

 

f:id:independent-traveller:20171007204713j:plain

トンガリロのモニュメント。世界遺産である国定公園の玄関口


 YHAに着いたとき、台湾と日本の女性がいて、いろいろ話をしたはずだが、そのあたりのことは記録には書いてない。台湾の女性とまずまず会話が出来ていて、いっしょにいた日本人女性が驚いていたのは覚えている。私の英語は大したことないが、ワーキングホリデーの後、旅をしている日本人が、私以上に話せないケースをその後もよく目にした。

 

この日のことで一番記録残っているのは、夜、キッチンで一人、食事の支度しているきに、高校生ぐらいの若者がバスで大量に到着して、大騒ぎしてかなり参った、ということだ。

集団に対する生理的な嫌悪感からなのか、集団と言うものについて、自分が個で動いていることとと対比して長々と考察をノートに書き綴ってあった。その考察も、いま読み返してみると、相手に文句を言えずに悶々としていたのをそれらしく考察風に書いてあるだけで、読み返してもさして内容はないに等しいものだった。

ただ当時、「旅」というものに対して、愛読していた野田知佑の影響で「旅は一人でするもの、仲間でワイワイ騒いでいるやつらは仲間内で楽しむだけで終わってしまう」という考えが根本にあり、仕事を辞めてNZに来たという小さな自尊心から、自分が嫌悪していた旅における集団というものに対して過剰な反応を示したんだと思う。

 

この日の旅の記録はほとんど残っていないはそんな訳だ。

 

それでもこうしてブログに起こしてみると思いだすもので、騒ぎの後、「うるさくしてごめんなさいね」と、言ってくれた引率の先生がオークランド在住の年配の日本人女性で、修学旅行のようなもので来ていたと教えてくれた。

 

f:id:independent-traveller:20171007222627j:plain

翌日、トンガリロナショナルパークの中を走るルートを進む。ダニエルおすすめのルートだ。世界遺産でもあるこの国定公園は雄大な山々が連なり、トランピング(トレッキング)などのアクティビティで有名なエリアだ。美しい景色を沢山写真に撮った。

f:id:independent-traveller:20171007222734j:plain

ナショナルパークというそのまんまの名前の街に出るまでずっと長い長いのぼり。しかし山岳地帯にあって緩い上りが中心でよかったが、終始重たくないギアを踏み続けて、なかなか疲れた一日になった。

f:id:independent-traveller:20171007222715j:plain

この日はとても寒く、上りでも時折レインジャケットを着て走った。レッグウォーマーやアームウォーマー、ウィンドブレーカーといった秋物の装備が必要になってきたことを肌で感じた。しかし、NZの気候を甘く見ており、そういったものをあまり持っておらず、またそれ以上荷物を持つ余裕もなかった。当時まだ自転車の後部にしか荷物を積んでおらずフロントキャリアまだ付けていなかった。大きな街に行ったらまた装備を何か買わないとな、と思った。

 

f:id:independent-traveller:20171008214814j:plain

後半の下り基調の道のおかげで、夕方前には、この日の宿泊地Raetihiに着いた。行きの飛行機で見た映画『Elizabeth Town』に出てきそうな小さな街だ。

 

 

 

キャンプ場に行くと黒い犬が吠えながら、こちらに向かって走ってくる。オーナーだろうか、女性が犬を制しながらこちらに近づいてきた。「ごめんなさいね、テント?」

キャンプ場は小さかったが、キッチンがとても清潔で好感が持てた。客も私ぐらいしかいないようで、とてもゆっくりできた。

 

時間が早いので街のバーに飲みに行った。こちらも静かなもので私以外の客は若者1組だけだった。日記を書きながらビールを飲んでいると、 私の好きなジェイムズテイラーの曲 がかかった。なんだか心がとても安らいだ。

若者達の方を見ると、1人だけジェームズテイラーを知っているようで、彼もまた懐かしそうに曲を口ずさんでいた。

 

 

f:id:independent-traveller:20171008215938j:plain

オレンジチョコチップアイスとハイネケン -Cycling NewZealand -

起床。いつも通りの7時過ぎのダラダラ起きる。
当時はトリノオリンピック真っ最中で、キャンプ場のキッチンでぼーっとオリンピックのテレビを見ながら朝食を食べていたらいい時間になっていた。

 

この日予定していたコースは100キロ未満のはずなので、余裕、と思っていたのもあり、ダラダラしていたが、走り出すと意外と距離が伸びない。

 

f:id:independent-traveller:20170827224144j:image


カフェを見つけて少し早い時間にランチにありついた。

そこは蜂蜜の生産をしているところがやっているらしく、机に蜂の巣の観察板のようなものがあった。

 

f:id:independent-traveller:20170827224230j:plain

日本でもよくニュージーランドの蜂蜜を見かけるが、ここもそうしたところの一つらしい。

 

カフェを後にし、再びペダルを踏む。

この日の大きな目的はワイオタプという、様々な色彩の温泉があるところだった。

ワイオタプの入り口にはちゃんと自転車置き場が有り、こうしたちょっとした自転車インフラがしっかりしているのはさすがニュージーランド、といったところだ。サイクリストの地位が日本よりもはるかに確立されている。

 

近年、ようやく日本も自転車インフラの整備が進んできたが、本当にようやく、という感じだ。

f:id:independent-traveller:20170827224255j:plain

ワイオタプでは入場料がかかったが、Top10キャンプ場の会員証でディスカウントが効いた。

 

園内はなかなか広かった。一周回るのに小一時間といったとこだろうか。

f:id:independent-traveller:20170827224323j:plain

f:id:independent-traveller:20170921224743j:plain

f:id:independent-traveller:20170921224758j:plain

緑とオレンジの有名な池を見たりして、のんびり見て回る。

途中、行き会った日本人が写真を撮ってくれた。

f:id:independent-traveller:20170827224408j:plain

 

f:id:independent-traveller:20170921224814j:plain


ワイオタプより後は緩い登り基調の道が延々続く。
暑さも手伝ってかなり辛かった。

 

Golden Springsというところで休憩。大好きなTipTopの看板を見つけた。
チョコミントが食べたかったが、残念ながらチョコミントのケースは空だった。
代わりに食べたのはオレンジチョコチップ!
なかなかのオレンジ色だった。

f:id:independent-traveller:20170827224449j:plain

アイス休憩


ニュージーランドの道は走りやすいところが多いが、何もないところが続くので
休むきっかけを作りにくい。

そのため、集落もピクニックエリアもないと休憩もせずに走り続けてしまうことがある。
疲れてしまったのは、休憩が上手に取れなかったせいだ。
この日はそんな典型だった。

f:id:independent-traveller:20170827224512j:plain

どうやらNZの温泉地帯らしい



f:id:independent-traveller:20170921225206j:plain

タウポの近くで。ホワイトウォーターのアクティビティをやっていた

 

タウポの街に戻った。

f:id:independent-traveller:20170827224534j:plain

前と同じキャンプ場だったが、やけにTTバイクを持った人が多かった。

どういうことかと思い、ネットカフェに行くと
「タウポトライアスロン選手割引」と書いてあった。

なるほど。

ネットカフェに入ったとき「トライアスリートか」と聞かれたが、私は馬鹿正直に「違う」と言ってしまった。今なら間違いなく「YES」と言っただろう。サッパリ泳げないが。


ネットカフェの後、前にも行ったバーBar Villinoへ。

夕方の少し早い時間に行ったので、バーは空いていた。

カウンターに座り、ハイネケンを注文。

ここで飲んだハイネケンが今まで飲んだどのハイネケンよりも美味かったと思う。

f:id:independent-traveller:20170921225548j:plain

ほろ酔いでバーを後にし、いい気分でキャンプ場に戻った。

 

f:id:independent-traveller:20170921225537j:plain

f:id:independent-traveller:20170921231227j:plain

ローカルライダー -cycling NewZealand -

朝からロトルアのマウンテンバイクパークへ。

とにかく広かった。

f:id:independent-traveller:20170815212934j:image
普通の登山道の入り口のようなものがあるだけかと思っていたが、
想像していたのと随分違った。

どちらかというと山の国定公園のような感じで、
中央に広いダブルトラックの道があって、その脇に、様々なレベルと種類のトレイルが点在していた。

トランピング(ハイキング)、ホースライディング(!)、マウンテンバイキングと
それぞれ種類によって使っていいトレイルが決められており(共用エリアもある)、
きちんと棲み分けがされていて、感動した。

日本では残念ながら、マウンテンバイクに関しては
そこまでのフィールドもない。最近ようやく管理されたところが増えてきたのが現状だ。

 

各トレイルの入り口には、入れる種類とトレイルの難易度が示されていて、
パークの奥に行くほど、難易度が高いようだった。

f:id:independent-traveller:20170815212842j:plain


私以外にも海外から遊び来たライダーもいた。
好きな人なら来たい場所だろう。


地図を見ても、どこにいったらいいかわからなかったので、
ローカルのマウンテンバイカーについて行くことにした。

f:id:independent-traveller:20170815212723j:image
女性と男性の二人組で、女性の方は名をトレイシーといった。

ダブルトラックを奥にぐいぐい登っていく。

視界が開けた。

f:id:independent-traveller:20170815231518j:plain

山の中腹が開けていて、ここを起点にさらに奥に行けるようになっているようだった。
水場もあって、飲み水を汲めるようだ。

トレイシーが「こっち」とさらに登っていく。
両脇を開いて力強くダンシングで登っていく様子は友人のクロカンライダーそっくりだった。


けっこう速いペースだ。毎日走っていたからいいものの、練習不足だったらついて行けなかったと思う。
連れの男性は登りが辛そうだった。


山頂のトレイル入り口で休憩。

トレイシーはジャージの背中のポケットからバナナを取り出して
ぺろっと食べると、バナナの皮を茂みにポイッと投げ捨てた。

すると「行くよー!」と勢いよくトレイシーは下り出した。

連れの男性に続いて最後尾で下る。

トレイル自体は整備されており、非常に走りやすいが、テクニカルだ。
このコースはそこそこ上級者コースらしい。

男性の背中は見えるが、トレイシーはほとんど見えない。
必死になってついていくが、じわじわ離されていく。

焦ったところに、大きなキャップがあって、
それに気がつかなかった私は思いっきり吹っ飛ばされて一回転した。

アドレナリンが出続けていたのか、さほどダメージも感じず、
すぐ乗り直し、二人を追った。とにかくスピードに乗り続けたくて仕方が無かった。

トレイルの出口で二人は待っていてくれた。
トレイシーはけろっとしたものだったが、男性の方は「彼女、すごいだろ。おれ全然ついて行けないよ」と肩で息をしながら言った。

二人は「これから仕事に行くから、もっと走りたかったら誰か捕まえてね」と颯爽と去って行った。

 

f:id:independent-traveller:20170815212702j:plain

ニュージーランド、なんて国なんだ。

日本の男子クロカンエリート並のの女性ライダーが、
朝トレイルライドをしてから、仕事に行く。

こんな日常を送っているなんて。

ロトルアのトレイルを堪能できたのも満足だったが、トレイシーたちと走れたことも本当に良い経験だった。

トレイシーたちと分かれた後、数本イージーなトレイルを回ってパークを満喫してキャンプ場に戻った。

f:id:independent-traveller:20170815212747j:plain

キャンプ場に戻る途中、前日行ったバー、Hennessyを覗いたが、かなり混み合っていたので入るのを諦めた。


代わりに、ロトルアでもう一つ楽しみだったロトルア名物の温泉へ。

温泉、といっても趣は温水プールだったが。
お湯に体をつけることが出来るのはやはりいい。

若い男性が、年配の男性と話しているのが聞こえてくる。
どうやらどちらも旅行者らしい。

若い男性の方は、友達といろんなところへ行って、いかにも旅行を満喫しているといった感じで年配の男性の方は、そんな彼の話を聞きながら、自分の話を少しし、「若いっていいことだ」と言っていた。

温泉での記憶は、温泉自体の印象より、彼らの会話のほうが記憶に残っている。

 

旅の記憶とはそういうものだろう。

 

キャンプ場に戻り、この日誕生日を迎えたルティアにメールを送った。

彼女は南島へ行くと言っていたが、もう着いただろうか。

テイクアウェイとアイリッシュバー -cycling NewZealand -

スカイダイビングを堪能したタウポから北のRotoruaに向かう。
ロトルアには楽しみにしていた温泉がある。

ルート的には下り基調で風もなく、11時を回る頃にはタウポから40kmほど進み、Reporoaという小さな町で昼食。

f:id:independent-traveller:20170619214232j:plain

[町の中央のランナバウトのオブジェ]

エッグバーガーとチップス、コーヒーで締めて7.8ドル。安い。
安い上にチップスはすごい量があり、毎日走っていて、おなかが空いているにもかかわらず、食べきることが出来ずに、夕食で残りを食べた。

店の場所が気になり、ロンリープラネットと記憶とグーグルストリートでそれらしい店を見つけた。Reporoa Takeawaysだと思う。

主要街道から外れているので、タウポ~ロトルア間を行く機会があっても、ほぼ通らないだろうが、オススメだ。

いかにもNZといったtakeaway(持ち帰り専門店)だ。

 

f:id:independent-traveller:20170619214247j:plain

この日の道はなぜかとても楽に感じた。

f:id:independent-traveller:20170619214258j:plain

緩く長い登りもあったが、ガンガン踏んでも
あまり疲れた感じがしなかった。

タウポから90km弱、5時間半となかなかいいペースでロトルア到着。

大きな街だ。

 

タウポより大きいのではないだろうか。
観光客も多かった。日本人も見かけた。
関西なまりの日本人に話しかけられる。

もっと話がしたかったが、向こうは時間がなさそうだった。残念。

 

インフォメーションセンターに行くと、他の都市と同様、とても混雑していた。並んでマウンテンバイクパークのマップをもらう。
ロトルアはマウンテンバイクの世界大会が行なわれる場所で、広大なパークがある。
こちらには明日行くことにする。

f:id:independent-traveller:20170619214306j:plain

 [インフォメーションセンターにあったバイクスタンド。タイヤ幅が2種類あってびっくり。さすがサイクリングへの理解が違う]

 

街の中の自転車屋を見たりしながら、キャンプ場へ。
キャンプ場はしばしばお世話になるTop10グループのキャンプ場だ。
この系列のキャンプ場はなんだかんだでよく使うので会員になったほうがいいかな。

受付の女性に、オススメのバーとリカーシップを聞く。
郊外は夜、治安があまりよくないので、出歩かない方がいい、と教えてくれた。

どの道、まだ明るし、夜はキャンプ場のパブリックスペースで日記を書きながら飲むほうが性に合ってるから、明るうちにバーに行こうと決めた。


テントを張り終えて、受付の女性が教えてくれた「Hennessy's Irish Bar」へ。
人生初めてのアイリッシュバーだ。
ギネスとキルケニーが目を引く。私はキルケニーを注文した。

f:id:independent-traveller:20170619214328j:plain

[バー ヘネシー。こちらもグーグルによればまだ店はあるらしい]

明るい時間帯は空いていてよかった。

素敵な店だ。

なぜこういうバーには、美人のかっこいい女性がカウンターの中にいるのだろう。

こんな店のビールが美味くないはずがない。
明日も来よう。

 

f:id:independent-traveller:20170813220645j:plain

 

 

 

 

skydiving - cycling NewZealand -

「行くぞ!」ハッチの開いたプロペラ機から、あっけなく私は空中に放り出された。

すさまじい速度で落ちていく、いや飛ばされていく感じだった。

 

f:id:independent-traveller:20170609225810j:plain

 

************

 

8時20分にスカイダイビングの会社が、キャンプ場まで迎えに来てくれるはずだったが、時間になっても、一向に迎えが来ない。

どういうことかと思い、キャンプ場のフロントで聞くと、スカイダイビング会社に連絡してくれた。

曇りで朝一番のフライトはなくなったそうだ。次の時間11時20分のフライトに変更してもらう。キャンプ場の人が親切で本当によかった。自分では何もできない。

 

空いた時間を利用して午前中は街で必要なもの買い求めた。

書店でおしゃれな手帳見つけ、購入。

日記は日記で書いているが、それとは別にその日の出来事を一言、二言で簡単に書くのには使えるだろう。

 

自転車屋にも行くが、期待したほどの品揃えではなかった。ニュージーランドのデザインのレザージャージが売られていて、そのうち1着買いたいなと思った。

それから学生時代から愛用していたビンディングのサンダルがだいぶボロボロになってきていたので、warehouseに行き、削れた靴のかかとを直すパテのようなものを買って、サンダルを直した。

 

キャンプ場に戻り、スカイダイビングの会社が迎えに来た。

フライトの前にいろいろ説明されたが、私には英語が難しくて、ほとんど良くわからなかった。

f:id:independent-traveller:20170609213817j:plain

料金に応じて1,500フィートと1,200フィートのコースがあり、私は1,200フィートのコースを選んでいた。

 1,500フィートのコースの後、1,200フィートのフライト始まるまでだいぶ待たされた。

f:id:independent-traveller:20170609213807j:plain

 出番が来たようだ。

 

飛行機に乗り込み、すぐにフライト開始。どんどん高度が上がっていく飛行機から景色を見ているだけですごい、と思ったが、そこからがもっとすごかった。

 

やがて飛行機のドアが開かれ、意外とあっさりと、他のお客さんが順番に飛び出していった。私は飛行機で1番最後だった。私といっしょに飛ぶインストラクターのグレッグがカメラを回しながら行くぞと言った。

 

*******

f:id:independent-traveller:20170609225805j:plain

f:id:independent-traveller:20170609225815j:plain

案外あっさりと飛行機から飛び出したものの、落下中、思った以上に体が動かない。

自由落下が終わりやがてパラシュートが広がる。

f:id:independent-traveller:20170609225819j:plain

 

落ちるスピードがゆっくりになって、ようやく落ち着いて景色が見られるようになった。レイクタウポが眼下に見える。

ああ、あれが私が越えてきた山々だ。美しいな。

 

グレッグはパラシュートの紐を引くと言うので、言われた通り紐を引く。するとパラシュートが旋回し始めた。回りすぎてちょっと胃が気持ち悪くなってしまった。

だがそうした状況の中で、もっと楽しみたいというが気持ちとせめぎあう。思えばスカイダイビング本当に一瞬だったと思う。

 

f:id:independent-traveller:20170609225823j:plain

地面がだんだん近づいてくる。

そして、無事に着地。

f:id:independent-traveller:20170609225827j:plain

終わった瞬間はもうこんな怖いこと言わないんだろうな、と思ったがしばらくすると思い出してゾクゾクする。

また機会があったらきっとやるに違いない。

 

スカイダイビングの興奮が冷めやらぬまま、午後は手紙と日記を書きにバーに行った。

f:id:independent-traveller:20170609213825j:plain

昼間の静かなバーで1人、ハイネケンを注文し、手紙を書き日記を書いた。

 

そして、スカイダイビングが終わった後にもらった証明書を眺めていると、それを見たバーの女性が、「スカイダイビングやったの?」と聞いてきた。「そうだよ」と答えると、「私はいいわ」と言って彼女は笑った。

一杯飲んだらで店を出るつもりであったが、一杯目を飲み終わった瞬間、彼女が「ハイネケン、おかわり?」と言うのでつい注文してしまった。

 

いい店だ、また来よう。