定着から放浪へ 放浪から定着へ

アラスカ、ニュージーランド、タスマニアなどの自転車の旅、そのほか愛知奥三河のことなどについて書いています。

サドルの高さ - Toyohashi Ride with GPS -

予定のない休日の朝、遅い朝食を食べながら

「今日、自転車乗りたい人!」と子供達に聞くと

「はい!」と長女が元気よく手を挙げた。

他の子供達は新しいおもちゃで遊びたいらしく、自転車という気分ではないようだ。

 

そんなわけで私は長女と二人でツーリングに行くことにした。

 

家の周りで走るルートは限られている。大抵は山のあたりか川沿いの道に行く。

せっかく予定のない日だ。ちょうど豊橋市が自己申告ライドイベント「Toyohashi Ride with GPS」をやっていることでもあるので、道の駅とよはしまで車で出て走ることにした。

 

海に近い道の駅とよはしは西から吹く風が強い。

車からバイクを下ろすと風で倒れないか心配なほどだ。数日前に私が近くをロードで走ったときには風でバイクが煽られて怖かった。

海沿いのサイクリングロードも景色がいいので、子供と走るにはいいところだが、この風である。

 

以前、豊橋の観光コンベンション協会主催のツーリングイベントに参加したときに有楽製菓ブラックサンダーの工場横にある直売所に連れて行ってもらったが、そのとき使ったルートを思い出しながら有楽製菓の直売所に向かった。

 

長女を先に行かせて、私は後ろから行き先を指示した。

 

小さな川沿いの道を進んでいく。

 

長女がペダルを踏む様子を見て、サドルの高さが低いことに気がついた。

 

「サドルの高さ直してあげるから、止まろうか。」

私は長女を止めて、サドルを2センチほど高くした。

 

いつも一緒に過ごしていると気が付かないが、長女は確実に背が伸びていたのだ。自転車に乗って子供の成長に気がつくとは我が家らしい。

 

再び長女はペダルを踏み始めると「乗りやすくなった!」と嬉しそうだ。

 

目指す有楽製菓の直売所は道の駅とよはしの東、愛知県と静岡県境に近いところにある。

時速15キロ弱のゆっくりしたペースで、西からの強風に乗って順調に進んでいく。

 

道沿いには収穫を待つキャベツ畑や収穫を終えたブロッコリー畑が広がる。

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私は畑を指さして「あれ何の畑かわかる?」と長女に質問したりしながら、長女とのサイクリングを楽しんだ。

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途中、坂のキツイところで苦労していたが、フロントギアの変速するようにアドバイスすると、なんとか坂を上り切った。

キッズバイクのシフターはグリップシフトで子供には扱いづらいようだ。後日、シフト周りを交換することにした。この話はまた機会があれば書こう。

 

小一時間で有楽製菓の直売所に到着。

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留守番している妻と下の子供達にお土産のブラックサンダーを数種類買う。ここまで休憩らしい休憩をしていなかったので、早速購入したブラックサンダーを開けて、長女と食べた。

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ブラックサンダーを食べ終わると道の駅への帰路につく。来た道と他のルートを使うことも考えたが、往路がほぼ最短ルートだったようなので、同じようなコースで帰ることにした。

 

予想通り向かい風が強い。私は長女の前に出て風除けになるようにしたが、長女はなかなか辛そうである。大人のサイクリストも音を上げそうな強風だ。

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かなりキツかったと思うが、道の駅近くの小さな川までくると風が遮られ、ようやく落ち着いて走れた。ペースこそ早くないが、長女はよく走れるようになったものだ。

 

道の駅に戻ってきた。

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川沿いの道から道の駅まで上がると再び強風が吹いていた。

 

強風の中走らせて、長女が自転車嫌いになったらどうしようと私は勝手に心配し、道の駅でご褒美に甘いものを買ってしまったが、長女はそんなに強風を気にした様子もなく「楽しかった!」と言ってくれた。

 

いつまで私とのライドに付き合ってくれるか分からないが次はもう少し風の弱いところに行こうと誓った。