定着から放浪へ 放浪から定着へ

アラスカ、ニュージーランド、タスマニアなどの自転車の旅、そのほか愛知奥三河のことなどについて書いています。

ハマイチチャレンジ -2023年走り初め -

前々から長女と一度、浜名湖一周いわゆる「ハマイチ」しようと話していたが、なかなか予定が組めず、ずっと先延ばしになり、気がつけば新しい年を迎えていた。

 

我が家の年始の予定は妻の実家に挨拶となんとなくの初詣くらいなもので、あとはその年によって、という感じである。

いいタイミングではないかと、長女に「浜名湖を自転車で回ってみない?」と誘ってみると「行く!」と言ってくれたので、1月3日に長女とハマイチをすることになった。

 

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長女は普段から自転車に乗る訳ではないが、昨年渥美半島を1日ゆっくり走ったことがあり、体力的には何とかなるだろうと思っていた。

 

私は浜名湖北部まで車で移動し、反時計回りで浜名湖を走るようにルートを引いた。

 

久しぶりのサイクリングの長女。サドルを少し高くする。シートパストがシートチューブからだいぶ出るようになった。そろそろ次のバイクを考えないといけないか。

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ルートの大半は自転車道で、スピードを出すサイクリストは走らないところ。何より湖畔が近くていい。

時折、我々のすぐ真上をトンビが鳴きながら飛んでいく。

そんな様子を長女は楽しそうに眺めながらペダルを踏んでいた。

 

ペースは速くはないが、長女はコンスタントに距離を稼いでいく。風は冷たいが、耐えられないほどではない。暑がりの長女は熱中症の心配のある季節よりこのくらいの時期の方がいいようだ。

 


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浜名湖南部、新居町まで来ると、長女がじっと浜名湖の向こうを見つめていた。


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富士山である。

この季節、浜名湖南部からでもよく見える。

お正月でもあるし、富士山が見えたらいいな、と思っていたので、綺麗に見えてよかった。

長女は思いの外大きく見えた富士山に興奮気味だった。


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渚園でトイレ休憩。ゆるキャンのポスターがたくさん貼られていた。

長女にスマホで現在地とこれまで来たルート、それからこの先行くルートを説明した。その後も休憩の度に説明をするようにした。自分がどこに向かっているのかぐらい理解してくれれば、というぐらいの気持ちであったが、分岐で正しい方を指していたからそれなりに分かってもらえていたと思う。


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渚園から北へ。中之島大橋から村櫛までは予想通りの強い向かい風。

村櫛で少し補給をし、舘山寺温泉に向かい、北に進む。風は相変わらず強いが日差しが温かい。

昼のサイレンが鳴る頃、舘山寺に到着。
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お正月で開いている飲食店が混んでいないか心配だったが、幸いすぐに入れる店を見つけてランチ。
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長女のペースだとほとんど心拍が上がらず、ずっと寒かったので屋内で食事ができるのは有り難かった。

舘山寺からは気賀方面に向かいさらに北に向かう。

気賀から湖岸に沿って西にコースを取ると強烈な向かい風。

長女は淡々とペダルを踏む。

こういうとき我慢強いなと感心する。私はキツいとすぐに軽いギアに入れ、サボってしまう。

長女を見習わないと。

 

そんな長女も疲れが見えたので天竜浜名湖鉄道の西気賀駅で休憩を取る。
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天浜線の駅はなかなか風情がある。
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休憩にココアを飲んで元気になった長女と西気賀駅を後にする。

ここまで来ればあと少しだ。
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長女は寸座と浜名湖サービスエリア付近の上りで少し苦戦していたが、そのあとは順調に走っていく。

 

やがてスタートの公園近くまで戻ってくる。

長女が気がつくかと思い、何も声をかけずにいたが、気づかずに2周目に行きそうだったので、声をかけて「もう1周したよ。」と伝えた。

長女は「えっ!」という顔を一瞬したが、すぐに「やったね」と嬉しそうな顔になって私も嬉しくなった。距離は55キロ。長女にとって一番長いライドになった。

 

 

帰りの車でこういう感じで自転車にまた乗りたいか、と長女にきくと「たまにはやりたいかな」という答え。月一ほどではないそうだ。

 

別に長女をサイクリストにしようとは思わないが、自転車に乗ることで達成感を得て欲しいし、いろんな景色を自転車に乗ることで見て欲しいとは思う。

 

私は自転車に乗ることで、少し自分に自身が持てるようになったし、長女にとって人生を豊かにするものであるといいなと思う。

 

いつまでいっしょに走ってくれるか分からないが、また長女を誘ってライドに行こう。