定着から放浪へ 放浪から定着へ

アラスカ、ニュージーランド、タスマニアなどの自転車の旅、そのほか愛知奥三河のことなどについて書いています。

息子と二人キャンプ - リバーベース塩瀬 -

ロードバイクで作手を回って、6月にオープンしたばかりのキャンプ場「リバーサイド塩瀬」に寄ったのは8月のこと。

 

その時にキャンプ場内を案内してもらい、管理釣り場で子供でも簡単に釣りをやらせてもらえるのがいいなぁ、と思っていた。帰宅後、そのことを息子に話すと「釣りとキャンプしたい!」と乗り気であったので、息子と初めての二人キャンプに出かけることになった。

 

自宅のある豊橋市から車で約1時間。

 

我々は二時ごろキャンプ場についたが、すでに多くのお客さんで賑わっていた。

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受付はスノーピークのコンテナハウス。カッコいいな。コンテナの中はしっかり空調が効いている。予約時にオンライン決済になっているので、チェックイン時に特に支払いはない。

若いスタッフの方が施設の説明をしてくれる。シャワーは予約になっており、我々が行ったときにはほとんど予約で埋まっていた。まあ、となりに川もあるし、男二人なので何とでもなる。

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リバーサイド塩瀬には車の乗り入れができるオートサイトと車の乗り入れ不可のフリーサイトがあるが、今回、我々はフリーサイトを予約した。

二人一泊分の荷物は大した量ではない。駐車場から遠いと少し大変かなと思ったが、駐車場のスロープを降りるとすぐフリーサイトだったので荷下ろしには苦労しなかった。

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グラウンドシートを敷き、息子にペグを打たせる。まだ力が足りず、しっかりと地面に打てないが初めはこんなもんだろう。

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今回、二人キャンプにあたり、友達から二人用のテントをお借りした。私が持っているのはファミリー用の大きいのが1つと、ソロ用のテントが2つである。MSRのエリクサーなんて高いテントはこんな時でないと使う機会はない。

テントの隣にはかれこれ20年以上使っているイスカのソロ用のタープを立てた。当時イスカはテントも出していた。懐かしい。
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息子はテントの設営が終わると、すぐに釣りがしたいと騒ぎ出すが、テントにマットを広げてシュラフを出し、衣類などをテントに入れるところまでやらせる。私は旅していた頃の習慣で先にここまでやらないと落ち着かないのだ。もっとも、ビールは既に一本空いていることもしばしばだったが。

 

ビールを我慢して、息子と受付に行く。受付で釣りの申し込みをする。初心者でも出来るエサ釣り体験をお願いした。エサ釣りの体験料と別に釣った魚の持ち帰りが一匹400円。釣った魚はその場で自分で捌き、焼いてもらうこともできる。焼いてもらう場合は別料金。

我々は2匹分の持ち帰りにして、焼くのは自分たちの焚き火台で焼くことにした。

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釣り堀エリアでスタッフのお兄さんの指導の元、釣り開始。エサはコーン。コーンで釣れるの?と思っていたが、一匹目はすぐに釣れた。

魚はホウライマス。このあたりの種類らしい。釣り掘には他にニジマスを放しているそうで、最近の暑さで釣り堀の水温が上がり、なかなか魚を放せていなかったそうだ。

二匹目はしばらく釣れずに苦戦していたが、スタッフのお兄さんがハリスの長さを調整してくれたり、エサを落とすポイントなどを教えてくれたりして何とか2匹目を釣り上げた。20センチ以上あるのではないか。いいサイズだ。

 

スタッフ方は若いお兄さんが二人だけなので、釣り体験もお客さんが増えてくると大変そうだった。

私たちはお礼をいい、ホウライマスを捌くことにした。流し場には写真でわかりやすく捌き方が説明してある。まあキッチンバサミでお腹を切って中を出すだけだ。息子はハゼなら自分でお腹を出すくらいは出来る。ヌメリのある魚の体を押さえるのに苦労したようだが、あとは上手くやっていた。細かい血合いは私が最後に綺麗にして作業完了。

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自分たちのサイトに戻り、火を起こす。

消し炭を持ってきているので火をつけるのには苦労しなかった。今回は携帯性重視でメッシュタイプの焚き火台を持ってきていたので、その上に焼き網を置き、ホウライマスを焼く。
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魚の焼けるいい匂いが鼻腔をくすぐる。

息子は大きいほうのホウライマスを食べる、と言うので、私は小さいほうを貰い、軽く焼いて燻製器に入れた。

息子は大きいホウライマスを順調に一匹食べてしまった。普段は魚はそこまで食べないのだが。

自分の釣った魚はうまいもんな。よしよし。

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私の方のホウライマスもいい感じに燻し上がった。

 

いやはや、素晴らしい出来栄えだ。

川魚の燻製なんていつぶりだろう?

 

ビールが美味い。


そのまま夕食になだれ込んでいく。

息子がジャガイモと里芋を焼いて食べたいと言っていたので、ホイルに包んで焚き火に放り込んで焼くが、魚でお腹が膨れたのか芋の方はあまり食べなかった。
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私は自分のつまみ用に豊根村林商店の塩麹フランクを燻製する。林商店のフランクはノンスモークで、肉の旨みが前面に出ているフランクだが、スモークすることでより味に深みが出る。

スモーカーを持ってくるか迷ったが持ってきて正解だった。
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結局息子はその後の焼肉も二切れ食べただけで夕食は終了。

私は焼肉のあと、やきとり缶詰でゆっくり飲もうと思っていたが、予想より息子が食べなかったので私でいろいろ食べたら私も満腹でやきとりまで辿り着けなかった。

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また次の楽しみにしよう。


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何本目かのビールを空けると眠くなってきた。

手が掛からなくなったとは言え、息子と二人きりで疲れたんだな、と思った。

時間を見るとまだ9時前である。だが時間は関係ない。私は火の処理をするとテントに入った。

 

テントを叩く激しい雨音に目が覚めた。

何時間寝ただろう。

 

雨が止むのを待ってテントを出る。

外は満天の星空だった。

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さすが星空の聖地奥三河である。

 

星空を眺めがら、スキットボトルのウィスキーを飲み、次の旅はどこに行こうか、と取り留めもなく空想した。

 

未知の世界への旅か、昔旅したところへの再訪か、誰かに会いに行く旅か。

 

どれも魅力的に思えた。

 

テントに戻り、旅への思索をしているうちに再び眠りに落ちた。何とも幸せな寝入りだろう。

 

朝方まで断続的に雨が降ったようだ。f:id:independent-traveller:20230919210443j:image

テントを出ると長年の習慣に従い、とりあえずコーヒーを淹れる。

息子にはココア。子供たちはキャンプの朝はココアが飲めると期待しているのだ。

朝食は前日食べきれなかったジャガイモをマッシュし、同じ残っていたフランクを小さく切ってジャーマンポテト風にする。
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息子は朝からよく食べた。
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朝食後、テントを乾かす間に川へ遊びに行く。
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キャンプ場の横を流れる島田川でしばし水遊びを楽しんだ。リバーサイド塩瀬ではライフジャケットの貸し出しがあるので、川遊びの際には借りるといい。

 

テントが乾いたところでキャンプサイトを撤収。

二人のキャンプは大したものはないので撤収も早い。

 

車に乗り込む時「また来たいな」と息子が言う。

 

私の大好きな奥三河に息子が好きな場所が増えたことがとても嬉しかった。


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