定着から放浪へ 放浪から定着へ

アラスカ、ニュージーランド、タスマニアなどの自転車の旅、そのほか愛知奥三河のことなどについて書いています。

本日有休 -MTBでコーヒーライド-

仕事のスケジュールが急に空いたので、特に予定があった訳ではないが有休を取ることにした。

幸い、梅雨の晴れとなる天気予報だ。

たまには山でコーヒーを飲むのもいいなと思い、コーヒーセットを持ってマウンテンバイクに乗り、自宅を後にした。

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いつもは走らない街の裏道を縫う様に山に向かう。風が強く背中を強く押される。帰りは向かい風だろう。

 

林道に入っていく。

6月2日に東三河地方を襲った豪雨の影響がそこかしこに見える。なだらかだった林道も多くの水が流れたのだろう、深く抉られているところがいくつもあった。

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それから普段なら水の流れていないところに沢ができているなど、まだ山が多くの水を含んでいるのが分かった。

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平坦な区間まで上ると道のダメージは少なかった。

新緑の向こうに見える青い空が眩しい。

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日が高くなるにつれ、気温がどんどん上がっていく。しかし、木々に覆われた林道はほとんど日陰で、ときおり強く吹く風がなんとも心地よかった。

景色のいいところまで出ようと急坂を上る。

この坂道は全力でペダルを踏まないと坂が急過ぎて乗車したまま上まで行くのは難しい。二月ほど前に仲間から譲ってもらったマウンテンバイクでこの坂を上るのは初めてだ。

苔むした路面を踏んで一度リアタイヤのトラクションが抜けて、一瞬焦ったが何とか足を付かずに上まで登ることができた。

 

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山の上からは浜名湖が見える。風が強いおかげだろう、この時期はなかなか見られない浜名湖の向こうの遠州灘が見えた。

 

山の間を抜けていく風は相変わらず強いが、強いくらいの風が上りでほてった体には心地よい。

 

 

バイクを置いて木陰に腰を下ろし、持ってきたバーナーストーブで湯を沸かしコーヒーを淹れる。

 

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梅雨の晴れ間の眩しい景色とコーヒー。

 

ただそれだけだったが、とてもいい時間が過ごせた。

 

コーヒーを飲み終わると、私は再びマウンテンバイクに跨り、山を降りた。もっと山に来る時間を作ろう、そう思った。

 

山を降りると予想通り帰り道は向かい風。びっくりするほど進まない。

横道に逃げて小さな川沿いの道を行くと、何か獣の姿が見えた。

タヌキ?

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いや、ハクビシンのようだ。

こちらの姿を認めるとそのまま土手の草むらに逃げていった。

こういう遭遇も山に行くライドの醍醐味だろう。

 

その後、Glocalbikeに立ち寄り、店主のバスマンさんや知り合いのお客さんと少し話す。聞けばロードで出かけたが、風が強すぎてやめた、とのこと。たしかに今日の風はロードバイクにはキツイ。

 

気がつけば昼を回っていたので、お昼ご飯を食べにうどん•そばの店「十勝庵」に行く。

こちらのお店は何を食べても美味しいし、メニューも豊富だが、今日は迷わず「ころにかけうどん大盛り」を注文した。

久しぶりに「にかけ」が食べたかったのと今日は汗をかいて冷たいものがよかったのだ。豊橋市内にはうどん屋が多く、いずれの店にも「にかけ」があるが、出汁の味付けに店の個性があり、私は十勝庵のにかけが好きなのだ。

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大盛りではあったが私はサラッと食べてしまい、出汁も美味しくてほとんど飲み干した。

 

半日足らずの地元マウンテンバイクライドであったが、久しぶりに自分の時間を満喫した有休であった。